今年も百花繚乱! 桜花賞をデータ展望 堅くてもダノン、グランは数値で有利

JRA-VANデータラボ
 大阪杯に続いて、今週も阪神でG1・桜花賞が行なわれる。昨年はアーモンドアイが驚異的な走りを見せたが、今年も4連勝中のダノンファンタジー、その2歳女王に唯一土をつけた実績を持つグランアレグリア、末脚自慢のクロノジェネシスやアクアミラビリスなど素質十分の3歳牝馬たちがスタンバイ。楽しみなメンバーが揃った一戦を、過去10年のデータから展望したい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は人気別成績。1番人気の好走率はほぼ標準といえるが、回収率は低い。09年1着のブエナビスタ(単勝1.2倍)や14年1着のハープスター(同1.2倍)など、過去10年で単勝1倍台の1番人気馬が6頭もいたのがその要因だろう。馬券的には2番人気が狙い目で、1番人気と互角以上の好走率を記録。のちに牝馬三冠を達成する12年のジェンティルドンナ、18年のアーモンドアイも桜花賞時点では2番人気にとどまっていた。まだキャリアが浅い段階でのレースなので、ポテンシャルを見抜けるかどうかも重要になりそうだ。3番人気も複勝率50.0%と、上位人気は総じてしっかりと走っている。そのぶん人気薄には厳しく、9番人気以下からは2頭が3着に食い込むのが精一杯だった。

枠番別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は枠番別成績。過去10年で4勝を挙げ、複勝率40.0%の5枠が目を引く。また、大外の8枠は数値がやや落ちるものの、4枠、6枠、7枠が複勝率20.0%を記録と、真ん中〜外寄りの枠の好走率が高い。一方、内の1〜3枠は苦戦しており、単勝1倍台の支持を集めた16年4着のメジャーエンブレム(3枠)、18年2着のラッキーライラック(1枠)でも勝利には至らなかった。

馬体重別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は、当日の馬体重別成績。牝馬限定戦ということもあって小柄な馬の出走も少なくないが、基本的には馬体重が大きい馬ほど有利なようだ。特に1着馬はその傾向があり、過去10年で馬体重が最少だった11年のマルセリーナでも当日452キロ。450キロ未満でも2、3着に入った例はあるが、勝ち切るとなると450キロは欲しいところか。

キャリア別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は、キャリア別の成績を示したもの。比較的わかりやすい傾向が出ており、キャリア3戦または4戦馬の好走率が高い。キャリア5戦や6戦になると好走率が下がり、7戦以上で好走した馬は皆無。現在の桜花賞において、実戦経験の多さはさほどのアドバンテージにはならず、3、4戦程度のキャリアがあれば十分となっている。

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