2度も投手をクビになった広陵・河野佳 「夏に、この悔しさを晴らしたい」
マウスピース効果、発揮ならず
東邦の石川昂弥(左)に被弾し、打球の行方を見つめる河野 【写真は共同】
だが、そこからは練習試合などでも絶好調。マウスピースの効果は、確かにあったのだろう。126球の完封勝利に拳を握りしめた八戸学院光星戦も、むろんマウスピースをはめてのものだ。だが……東邦戦ではそのマウスピース効果も薄れたか。降板する3回途中までに4盗塁を許したことも、動揺に輪をかけた。
「足は警戒していましたが、相手の機動力にかき回され、周りが見えていませんでした。2回から切り換えていこうと思いましたが、ランナーが出てからが課題です。夏に帰ってきて、この悔しさを晴らしたい」
広陵にとって、甲子園での10点差負けはワーストタイ(17年夏決勝・4−14花咲徳栄)。そう、このままでは終われない。