連載:房総半島にJクラブを カレン・ロバートの挑戦

カレンが考えるユース世代の強化と普及  「サッカーは年功序列の競技じゃない」

中田徹
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カレン・ロバートは、この春から拓大紅陵のテクニカル・アドバイザーに就く 【中田徹】

 サッカーチームとしては、将来のJリーグ入りを目指し、クラブとしては房総半島の地域密着型総合スポーツクラブを目指すローヴァーズ木更津FC。オーナーであるカレン・ロバートが、この春から拓大紅陵高校のテクニカル・アドバイザーに就くことを、報道で知った。

 そこで疑問に思ったのは、自身でクラブチームを運営しているカレンが、なぜ高校サッカーのアドバイザーを務めるのだろうか、ということだった。今回、彼に会うためにロンドンに渡ったのは、何よりもこの話を聞きたかったからに他ならない。

 インタビュー第2回は、カレン・ロバートが考えるユース世代の強化と普及についてお届けしたい。(取材日:1月29日)

“拓大紅陵&ローヴァーズ”で目指したいもの

――カレンさんは、この春から拓大紅陵高校のテクニカル・アドバイザーに就任します。その背景を教えてください。

 ローヴァーズのユースチームを作りたかったんですが、このカテゴリーをクラブチーム単体で運営するのはとても大変なんです。そこでローヴァーズは拓大紅陵と提携することにしました。

 拓大紅陵&ローヴァーズは「部活でサッカーをしたいのか」「クラブでサッカーをしたいのか」「両方やれる余地を残しておきたいのか」で、チームを選ぶことになります。仮に部員が80人いて、20人ずつ4チーム作ると、拓大紅陵が2チーム、ローヴァーズが2チームというイメージでしょうか。
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著者プロフィール

1966年生まれ。転勤族だったため、住む先々の土地でサッカーを楽しむことが基本姿勢。86年ワールドカップ(W杯)メキシコ大会を23試合観戦したことでサッカー観を養い、市井(しせい)の立場から“日常の中のサッカー”を語り続けている。W杯やユーロ(欧州選手権)をはじめオランダリーグ、ベルギーリーグ、ドイツ・ブンデスリーガなどを現地取材、リポートしている

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