中山記念で激突! GI馬5頭の取捨は? データ推奨は4歳馬ステルヴィオ

JRA-VANデータラボ

ドバイ国際競走の前哨戦としても注目

 皐月賞まで続く春の中山開催の開幕週メインは芝1800m重賞の中山記念。3月末に行われるドバイ国際競走の前哨戦としても注目で、近年はジャスタウェイやドゥラメンテがこのレースを制している。今年はG1馬5頭が出走を予定しており、非常に注目度の高い一戦だ。今回は中山記念をピックアップ、2014年以降の近5年のレース傾向を中心に分析して有力馬を取捨していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

中山記念 近5年の上位3着以内馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は中山記念近5年の3着以内馬一覧。勝ちタイムでは2016年のみ1分45秒9と非常に速く、他の年はやや掛かり気味で推移している。良馬場の近2年はペースの違いはあっても1分47秒6と同じタイムが出ており、このあたりが標準といえるだろう。

 15年以降の近4年は10〜11頭で行われており、前半1000mのペースや展開に結果が左右される部分が多い。人気別成績では1番人気馬が【1.0.0.4】で、3着以内に入ったのは16年1着ドゥラメンテのみと信頼度は低い。一方、2番人気馬【2.1.1.1.】、3番人気馬【2.0.1.2】、4番人気馬【0.2.1.2】でいずれも複勝率60%以上と安定している。特に近2年は2・3着に5番人気以下の伏兵が激走している点に注意しておきたい。

中山記念の年齢別成績(過去5年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は年齢別成績。黄色で強調したように4歳馬が昨年のウインブライトら最多の3勝をあげ、連対率33.3%・複勝率53.3%と非常に高い。昨年は1・2着馬が該当しており、明け4歳の勢いが目立つ結果となっている。

 5歳馬は14年ジャスタウェイ、6歳馬は一昨年のネオリアリズムがそれぞれ勝利。7歳以上の馬からは連対馬が出ておらず、年齢が上がるごとに勝率・連対率・複勝率いずれも下降している。

中山記念出走馬の所属別成績(過去5年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は出走馬の所属別成績。美浦所属の関東馬が昨年のウインブライトら近4年続けて勝ち馬を出しており、関西馬に対して勝率・連対率・複勝率いずれも上回っている。特に近2年は上位3着までを独占しており、関東馬優勢の傾向を示している。

 関西馬は14年ジャスタウェイの1勝のみで、3着以内に入った5頭はいずれも上位4番人気以内の馬だった。

中山記念の前走クラス別成績(過去5年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は前走クラス別成績。出走数が多い前走G1組は16年ドゥラメンテら3勝をあげ、連対率21.7%・複勝率30.4%。ただし、前走G3組は昨年ウインブライトが勝利し、連対率・複勝率で前走G1組を上回っている。なお、前走G2組からは連対馬が出ておらず、苦戦傾向にある。

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