【新日本プロレス】平成最後の雪の札幌でよぎった昭和の悪夢 内藤W戴冠宣言、棚橋&オカダは不安の船出
前哨戦で初タッグも...
初タッグを結成した棚橋&オカダ 【写真:SHUHEI YOKOTA】
大阪決戦を前に醜態をさらした棚橋とオカダだが、不安要素はまだある。棚橋にとって「2月の大阪」といえば、12年2月12日、24歳のオカダにIWGP王座を奪われた因縁の舞台。ほぼ無名の若手がV11の王者を止める「レインメーカーショック」により、オカダは一躍スターダムを駆け上がった。今回もまた、棚橋を「踏み台」にしようと目論む26歳のジェイによる「スイッチ・ブレイドショック」発生となれば、再び新日本の勢力図は大きく塗り替えられる。
「タナチカ」タッグの初陣は黒星 【写真:SHUHEI YOKOTA】
大の藤波辰爾ファンであった棚橋にとって、次のIWGP戦の舞台であるMSGのメインの座は、絶対に譲れないところ。オカダもまた、720日間、12度に渡って守り続けた至宝を再び腰に取り戻すため、ここで立ち止まってはいられない。2人にとって、大阪が「終わりの始まり」であってはならない。
また、大阪では石森太二に田口隆祐が挑むIWGPジュニアヘビー級王座戦も決定。札幌での前哨戦では、田口が石森の“黒歴史”をあぶり出した上、オーマイアンドガーアンクルで攻め立て、心身共に絶大なるダメージを与えた。よりにもよって、「あの」バラモン兄弟とアイドルユニットを結成していたという過去をほじくり返された石森が、大阪ではどのような手で逆襲に打って出るのか。