瀬戸内vs.流経大柏を楽しむポイントは? 勝敗の鍵を握る中盤のマッチアップ

安藤隆人
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瀬戸内vs.流通経済大柏の試合におけるポイントを、4つの視点から解説する 【Noriko NAGANO】

 残すところ準決勝と決勝のみとなった第97回高校サッカー選手権。1月12日に埼玉スタジアムで行われる準決勝第2試合、瀬戸内(広島)vs.流通経済大柏(千葉)の試合におけるポイントを4つの視点から解説する。

瀬戸内の「心臓」を流経大柏はどう抑えるか

 流通経済大柏の藤井海和と八木滉史のダブルボランチ。瀬戸内の吉田寛太と佐々木達也の2インサイドハーフ。このバトルが間違いなく、この試合の最大のポイントとなる。「4−3−3」を敷く瀬戸内はアンカーの田辺利樹、吉田と佐々木、2年生ストライカー中川歩夢のセンターラインが軸となりポゼッションサッカーを展開する。

「自分が運ぶことで攻撃の時間を作り出せる。そのために奪った時に、いかに間のポジションに立って受けるか。そこを意識しています。僕と吉田の2人が起点となって、受ける時は受けて、抜ける時は抜けることができれば、良い形の攻撃ができると思います」と佐々木が語るように、瀬戸内の「心臓」と言えるこの2インサイドハーフを、流通経済大柏の1年生藤井と2年生八木のダブルボランチがどう抑えるかが鍵となる。

 藤井と八木はともに守備力が高く、藤井はプレミアリーグイーストでセンターバック(CB)としてプレーし続けてきたように、対人の強さとインターセプトのうまさが光る選手で、空中戦も強い。八木は中盤のポジションならどこでもこなせる器用な選手で、藤井が食いついた裏のスペースのカバーと、ボールを奪ってからの展開力が魅力だ。
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著者プロフィール

1978年2月9日生まれ、岐阜県出身。5年半勤めていた銀行を辞め単身上京してフリーの道へ。高校、大学、Jリーグ、日本代表、海外サッカーと幅広く取材し、これまで取材で訪問した国は35を超える。2013年5月から2014年5月まで週刊少年ジャンプで『蹴ジャン!』を1年連載。2015年12月からNumberWebで『ユース教授のサッカージャーナル』を連載中。他多数媒体に寄稿し、全国の高校、大学で年10回近くの講演活動も行っている。本の著作・共同制作は12作、代表作は『走り続ける才能たち』(実業之日本社)、『15歳』、『そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常』、『ムサシと武蔵』、『ドーハの歓喜』(4作とも徳間書店)。東海学生サッカーリーグ2部の名城大学体育会蹴球部フットボールダイレクター

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