連載:強豪・静岡の今

230名の大所帯となった静岡学園 “井田イズム”は継承し、個人技を磨き抜く

元川悦子
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全国に広がりつつある「静学ネットワーク」

230人を超える大所帯の中で、静岡学園の選手たちは上を目指す 【元川悦子】

 12月25〜28日にかけて埼玉県内で行われた「GO FOR WORLD CUP in Saitama」。Jユースや高校サッカー強豪校が一堂に会したこの大会に、第97回全国高校サッカー選手権出場を惜しくも逃した静岡学園高(静岡)も参戦し、ベスト4に入った。新チームにはU−17日本代表MF松村優太ら個人能力の高い選手が何人かいて、Jリーグのスカウトも視察に訪れていた。2018年度は全国高校総体、選手権ともに出場権を獲得できなかった。12月14日の高円宮杯プレミアリーグ・プレーオフも大津高(熊本)に1−3で敗れてプレミア再昇格を果たせなかっただけに、2019年は確固たる結果を残し、静学魂を示さなければならない。

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「選手権の静岡県決勝・浜松開誠館戦もプレミア参入戦・大津戦も、先に失点して巻き返せないまま負けてしまった。ウチが個人技を駆使してボールを支配することを相手もよく理解していて、ガッチリ守ってセットプレーやカウンターで点を取るという『静学対策』を講じてくるのが最近の傾向です。それにまんまとはまってしまった。2018年のチームは守備に問題があったのは確かだけど、強固な守りを打ち破れる攻撃が必要。それを見いださないと勝てないと痛感しました」と就任10年目の川口修監督は悔しさをにじませた。
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著者プロフィール

1967年長野県松本市生まれ。千葉大学法経学部卒業後、業界紙、夕刊紙記者を経て、94年からフリーに。Jリーグ、日本代表、育成年代、海外まで幅広くフォロー。特に日本代表は非公開練習でもせっせと通って選手のコメントを取り、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは94年アメリカ大会から5回連続で現地へ赴いた。著書に「U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日」(小学館刊)、「蹴音」(主婦の友社)、「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年」(スキージャーナル)、「『いじらない』育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(日本放送出版協会)、「僕らがサッカーボーイズだった頃』(カンゼン刊)、「全国制覇12回より大切な清商サッカー部の教え」(ぱる出版)、「日本初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で戦う理由 」(カンゼン)など。「勝利の街に響け凱歌―松本山雅という奇跡のクラブ 」を15年4月に汐文社から上梓した

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