有馬記念はヒモ荒れ馬券を取れ! 過去10年のデータから狙える穴馬は?

JRA-VANデータラボ

昨年は2着に8番人気の牝馬クイーンズリングが激走

 中山競馬場で暮れのグランプリ・有馬記念が行われる。昨年はラストランのキタサンブラックが逃げ切って、有終の美を飾った。ただ、2着には8番人気の牝馬クイーンズリングが激走。それ以前を振り返っても意外と人気薄の激走が目立つ。今回のデータde出〜たでは、2008年以降のデータから好走を期待できる注目馬ならびに穴馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

有馬記念の人気別成績(過去10年)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は過去10年の人気別成績。1番人気馬は昨年のキタサンブラックら過半数の6勝をあげ、連対率80%・複勝率90%と高い。4着以下に敗れたのは15年に6歳で出走したゴールドシップのみで、3着以内馬9頭はいずれも3〜5歳だった。2番人気馬は10年ヴィクトワールピサら2勝で、複勝率50%。4番人気馬は14年ジェンティルドンナ、8番人気馬は15年ゴールドアクターがそれぞれ勝利している。

 勝ち馬は上位人気馬が多いものの、2・3着馬は下位人気まで幅広く分布している。昨年は2着に8番人気クイーンズリングが激走。13年と一昨年以外は8番人気以下の人気薄が1頭は好走している。1番人気馬からのヒモ荒れが目立つ一戦だ。

有馬記念の年齢別成績(過去10年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は年齢別成績。3歳馬が一昨年のサトノダイヤモンドら最多タイの4勝をあげ、勝率・連対率・複勝率いずれもトップだ。4歳馬は15年ゴールドアクターら2勝。2着が5回と多く、連対率・複勝率は3歳馬に次いで高い。5歳馬は昨年のキタサンブラックら4勝で、3着以内馬10頭中9頭は上位4番人気以内だった。

 なお、6歳馬からは3着以内馬が出ておらず、不振傾向。7歳以上の馬も未勝利だが、3着以内馬3頭はいずれも10番人気以下の人気薄だった。

有馬記念の馬番別成績(過去10年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は馬番別成績。外の15・16番からは3着以内馬が出ておらず、不振傾向にある。一方、真ん中付近の6・7・9番の複勝率が高い。内目の1〜8番と外目の9〜16番を比較すると、勝ち星は5勝ずつと互角だが、2着数が内8回に対して外2回と大きく異なる。

 中山芝2500mは最初のコーナーまでの距離が短く、内目の馬の方が好ポジションを取りやすい。逆に外目の馬は馬群の中に入れづらく、終始外を回らされる可能性が高い。連対数の差でも内目の馬番有利といえそうだ。

有馬記念の前走レース別成績(過去10年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は前走レース別成績。出走数が抜けて多い前走ジャパンC組は昨年のキタサンブラックら3勝をあげ、毎年1頭は3着以内に入っている。勝率・連対率・複勝率いずれも優秀なのが菊花賞組。一昨年のサトノダイヤモンドら3勝をあげ、複勝回収率も100%を超えている。天皇賞・秋組は09年ドリームジャーニーら2勝。また、凱旋門賞組は13年オルフェーヴル、アルゼンチン共和国杯組は15年ゴールドアクターがそれぞれ勝利している。

 他ではエリザベス女王杯組と金鯱賞組から連対馬が出ている。過去10年の3着以内馬はすべて前走で重賞を使われていた。なお、ステイヤーズS組は3着以内馬が出ておらず、不振傾向にある。

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