有馬記念はヒモ荒れ馬券を取れ! 過去10年のデータから狙える穴馬は?
ジャパンC組の前走着順別成績(過去10年)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
なお、前走6〜9着馬は2着1回のみで不振傾向。前走10着以下と大敗した馬からは08年アドマイヤモナークら9番人気以下の人気薄が2頭激走している。
有馬記念の前走人気別成績(過去10年)
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走2番人気馬は08年ダイワスカーレットが勝利。3着以内馬4頭はいずれも前走G1を使われていた。他では前走5番人気馬が複勝率33.3%と健闘している。
有馬記念の休み明けレース数成績(過去10年)
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
休み明け2戦目の馬は08年ダイワスカーレット、休み明け4戦目の馬は10年ヴィクトワールピサがそれぞれ勝利。勝ち馬はすべて休み明け2〜4戦目におさまっていた。
有馬記念の前走上がり順位別成績(過去10年)
表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走で上がり2位以内だった馬はぜひチェックしておきたい。
結論
表9 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
1番人気に推されるのは前走天皇賞・秋を勝利したレイデオロになりそうだ。今年初戦の京都記念3着以外はすべてルメール騎手とのコンビで、前走の天皇賞・秋も完勝といえる内容だった。今回も軸としてはかなり有力だろう。
他の人気どころでは、キセキは連対率・複勝率が低い前走ジャパンC2着馬で、休み明け4戦目も気になるところ。昨年3着のシュヴァルグランは不振傾向にある6歳馬、サトノダイヤモンドは前走ジャパンC6着で巻き返しはどうか。
一発があるとしたら前走G1で1番人気だったブラストワンピースとモズカッチャン。3歳馬ブラストワンピースは有馬記念と相性の良い前走菊花賞組で、また距離短縮(日本ダービー5着から新潟記念1着)で結果を出している。モズカッチャンは内目の枠から好位でレースを進められれば、勝機もありそうだ。
今回は穴候補でクリンチャーとミッキースワローの2頭を推奨しておきたい。クリンチャーは近2戦フォワ賞、凱旋門賞と遠征で大敗しているが、昨年の菊花賞から今春の天皇賞まですべて3着以内。特に今年初戦の京都記念ではレイデオロを破って勝利している。遠征の大敗を馬場が合わなかったせいと度外視すれば、狙って面白い一頭だ。ミッキースワローは前走ジャパンCが上がり最速で5着。昨秋のセントライト記念ではアルアインを並ぶ間もなく差し切っており、得意の中山で激走してもおかしくない。
出走で話題を集めるオジュウチョウサンは過去10年で4勝をあげているステイゴールド産駒ではあるが、さすがに平地重賞への初挑戦がいきなりG1では荷が重いだろう。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。