有馬記念はヒモ荒れ馬券を取れ! 過去10年のデータから狙える穴馬は?

JRA-VANデータラボ

ジャパンC組の前走着順別成績(過去10年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は出走数が多いジャパンC組の前走着順別成績。意外にも前走ジャパンC連対馬から勝ち馬が出ておらず、連対率20%と低い。複勝率が高いのは前走3〜5着馬で、前走3着馬は昨年のキタサンブラックら2勝、前走4着馬は14年ジェンティルドンナが勝利している。前走ジャパンC3〜5着馬は要注目だ。

 なお、前走6〜9着馬は2着1回のみで不振傾向。前走10着以下と大敗した馬からは08年アドマイヤモナークら9番人気以下の人気薄が2頭激走している。

有馬記念の前走人気別成績(過去10年)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6は前走人気別成績。表の黄色で強調した前走1番人気だった馬が昨年のキタサンブラックら近4年続けて勝利しており、過半数の6勝をあげている。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。なかでも前走G1で1番人気だった馬は勝率41.7%・連対率66.7%と優秀だ。

 前走2番人気馬は08年ダイワスカーレットが勝利。3着以内馬4頭はいずれも前走G1を使われていた。他では前走5番人気馬が複勝率33.3%と健闘している。

有馬記念の休み明けレース数成績(過去10年)

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表7は有馬記念が休み明け何戦目だったかをまとめたもの。休み明け3戦目の馬が昨年のキタサンブラックら7勝をあげ、複勝率トップだ。この中で前走1番人気だった馬が6勝をあげ、勝率42.9%・連対率57.1%と非常に高い

 休み明け2戦目の馬は08年ダイワスカーレット、休み明け4戦目の馬は10年ヴィクトワールピサがそれぞれ勝利。勝ち馬はすべて休み明け2〜4戦目におさまっていた。

有馬記念の前走上がり順位別成績(過去10年)

表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表8は前走上がり順位別成績。黄色で強調した前走上がり2位以内の馬の複勝率が高い。前走上がり1位だった馬は一昨年サトノダイヤモンドら2勝。10年には14番人気トゥザグローリー(前走中日新聞杯)が3着と激走している。また、前走上がり2位の馬は15年ゴールドアクターら2勝。連対馬5頭中3頭が8番人気以下で、複勝回収率が非常に高い。

 前走で上がり2位以内だった馬はぜひチェックしておきたい。

結論

表9 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 今年の有馬記念の出走予定馬は表9のとおり。

 1番人気に推されるのは前走天皇賞・秋を勝利したレイデオロになりそうだ。今年初戦の京都記念3着以外はすべてルメール騎手とのコンビで、前走の天皇賞・秋も完勝といえる内容だった。今回も軸としてはかなり有力だろう。

 他の人気どころでは、キセキは連対率・複勝率が低い前走ジャパンC2着馬で、休み明け4戦目も気になるところ。昨年3着のシュヴァルグランは不振傾向にある6歳馬、サトノダイヤモンドは前走ジャパンC6着で巻き返しはどうか。

 一発があるとしたら前走G1で1番人気だったブラストワンピースモズカッチャン。3歳馬ブラストワンピースは有馬記念と相性の良い前走菊花賞組で、また距離短縮(日本ダービー5着から新潟記念1着)で結果を出している。モズカッチャンは内目の枠から好位でレースを進められれば、勝機もありそうだ。

 今回は穴候補でクリンチャーミッキースワローの2頭を推奨しておきたい。クリンチャーは近2戦フォワ賞、凱旋門賞と遠征で大敗しているが、昨年の菊花賞から今春の天皇賞まですべて3着以内。特に今年初戦の京都記念ではレイデオロを破って勝利している。遠征の大敗を馬場が合わなかったせいと度外視すれば、狙って面白い一頭だ。ミッキースワローは前走ジャパンCが上がり最速で5着。昨秋のセントライト記念ではアルアインを並ぶ間もなく差し切っており、得意の中山で激走してもおかしくない。

 出走で話題を集めるオジュウチョウサンは過去10年で4勝をあげているステイゴールド産駒ではあるが、さすがに平地重賞への初挑戦がいきなりG1では荷が重いだろう。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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