朝日杯FSは牝馬に不利なデータ アドマイヤマーズを最上位と見る

JRA-VANデータラボ

過去4回の阪神開催における傾向を中心に

 今週のG1・朝日杯フューチュリティSは、従来の中山競馬場から2014年に阪神競馬場へと開催場が替わり、今年で移設5回目を迎える。開催場変更に合わせてデイリー杯2歳Sの施行時期が繰り下がるなどステップレースにも変化があったため、今回は、過去4回の阪神開催における傾向を中心に見ていきたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 阪神で行われた過去4回の人気別成績で、3着以内の好走馬を出しているのは1〜3番人気、6〜7番人気、そして11番人気以下。表の右に記した、過去10年のうち中山での6回(08年〜13年)の結果も見ると、中山、阪神を通じて高複勝率をマークしているのは1、2番人気馬だ。特に1番人気馬は、阪神に替わってから単複の回収率が100%を突破。中山の6回でもそれぞれ90%、91%とまずまず高く、引き続き1番人気馬への注目は欠かせない。その他では、中山ではすべて馬券圏外だった11番人気以下が、阪神に替わった14年から一昨年まで、3年連続で3着以内に絡んできた。昨年こそ1→3→2番人気で決着したが、穴馬の激走には注意を払いたい。

枠番別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 枠番別では、勝ち馬は1枠か8枠、2着馬が3〜6枠、そして3着馬は2枠か7枠から出ており、各4頭まったく例外がない。4回だけの結果を鵜呑みにはできないものの、3連単のフォーメーションで買い目を絞りたいときには参考にしてもいいだろう。また、表1で複勝率50.0%以上を記録していた1〜3番人気馬のうち、内の1、2枠を引いた3頭はこれまで馬券圏内を外していない

脚質、上がり3ハロンタイム順位別成績(※脚質はTARGETによる分類)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 本競走での脚質、上がり3ハロン順位別成績では、「中団」を追走した馬が好走馬12頭中8頭、上がり3ハロンは1、2位の馬が連対馬全8頭を占めている。ただ、キャリアが浅い2歳馬の一戦、そして前走以前とは出走頭数も相手関係も大きく異なることが多いG1だけに、ここでの走りを事前に予測するのは難しい。そこで前走の成績を見ると、上がり3ハロン1位だった馬が複勝率31.6%。特に、東京競馬場のレースで1位だった馬は、【1.2.1.2】複勝率66.7%と、高確率で馬券に絡んでいる。また前走脚質で好走馬が多いのは「先行」だ。

前走クラス、レース別成績

表4 ※レースは好走馬輩出レース、サウジアラビアRCには14年いちょうSを含む 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走クラス別で好走馬を出し、本年も該当馬が登録しているのは、500万条件組と中央重賞組。未勝利戦やオープン特別、地方競馬組には好走がない。また、500万条件も、今年不在のベゴニア賞組を除けば【0.0.0.11】だから、今年は中央の重賞組が中心になる。中でも、前走サウジアラビアロイヤルC出走馬の複勝率が42.9%と高い(14年に同条件の「新設重賞」として行われたいちょうSを含む)。

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