今年も楽しみな馬が揃った阪神JF データ推奨馬はシェーン、ダノン、ビーチ

JRA-VANデータラボ

「芝1600m以上で1着」実績の有無

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6は「芝1600m以上で1着」実績の有無を比較したもの。これも明暗がクッキリと分かれており、好走馬30頭のうち25頭がこの実績を持ち、好走率も雲泥の差だ。また、この実績を持たなかったが好走した5頭の戦歴を確認すると、5頭とも芝1600m以上にそもそも出走しておらず、4頭は重賞勝ちがあった。逆にいえば、芝1600m以上の出走歴がありながら勝てず、重賞勝ちもない馬には相当厳しいとも考えられるだろう。

デビュー月成績

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表7はデビュー月別成績。ここで着目したいのは好走数で、6〜8月デビューから計22頭が1〜3着に入ったのに対して、9〜11月デビューからは計8頭と大きな差がついている。好走率でいえばそれほどの差ではないのだが、8月までにデビューした馬のなかに阪神JFの好走馬が多くいたのは事実だ。なお、9〜11月デビューで勝った08年のブエナビスタ、10年レーヴディソール、11年ジョワドヴィーヴルの3頭は、いずれもノーザンファームの生産馬だった。

キャリア別成績

表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表8はキャリア別成績。勝ち馬6頭を送り出し、好走率も高い「キャリア2戦」がベストといえそうだ。次いで複勝率が高いのは「キャリア1戦」で、好走率はやや低いが「キャリア3戦」も3勝を挙げている。そして、2着が4回ある「キャリア4戦」まではチャンスありだが、「キャリア5戦以上」になると29頭で2着1回のみと途端に厳しくなる。このデータを見る限り、現在の阪神JFはキャリアよりも素質が重要なレースなのかもしれない。

 また、表7の傾向と合わせて、8月までにデビューを済ませたキャリア4戦以内の馬というのが、ひとつの目安となるだろう。

勝利数別成績

表9 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表9は勝利数別成績。過去10年の阪神JFでは3勝馬が4頭出走も、いずれも4着以下と振るわない。言い換えると、阪神JFまでに3勝するような馬はより短い距離に適性があるか、早熟の可能性を考慮したほうがいいのかもしれない。2勝馬と1勝馬では前者のほうが高い好走率を記録しており、基本的には2勝馬が中心となるレースと考えてよさそうだ。

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