2024年ラストレースは上位人気と逃げ・先行馬で決まり!?/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
大恵総合研究所 【佐賀支部】
佐賀競馬の2024年を締めくくる最終レースはC1クラスの一戦。
今日一日競馬を楽しんだ人も、負けを取り返したい人も、佐賀最終レースに特化した大恵総合研究所佐賀支部のデータ分析を参考に、今年最後の佐賀競馬のレースをお楽しみください。
1番人気の信頼度は高くないが、上位人気は抑えるべし
競馬リポーターの大恵陽子です。
競馬を好きになった約30年前から地方競馬とJRAの二刀流ファンで、最近は趣味で地方競馬のデータ分析を行って馬券を買うなど楽しんでいました。
それが高じて高知競馬でスタートした「大恵総合研究所」。今年8月からは佐賀支部を設立して佐賀の最終レースに特化したデータ分析をしています。
いよいよ今年の佐賀競馬も今日が最終日。
JBCの初開催など、佐賀にとって大きな一年でした。ぜひ今年最後のレースを当てて個人的にもいい一年にしたいところ。
早速、今夜のデータを見ていきましょう。
今夜は「C1クラス」という、佐賀では下から2番目のクラスの馬たちによる戦い。
直近1年での成績は下表の通りです。
単勝1番人気が3着以内に入ったのは5回中3回のみと、他のレースに比べて1番人気の3着内率は高いとは言えません。
一方で、3連単万馬券は5回中3回。万馬券とならなかった2回は3000円未満に落ち着いており、極端な配当になる傾向にありますが、年末のビッグボーナスを狙うなら少し広めに買ってもいいのかもしれません。
ただ1点、抑えておきたいのは上位人気馬。
1番人気の信頼度は高くはないものの、3番人気以内の馬が毎回2頭は3着以内に入っています。穴を狙うとしても、上位人気は抑えておいた方がいいでしょう。
人気やオッズはパドック周回が始まって以降、大きく変わることもあります。
これはJRAに比べて事前購入するファンが少ないからなのですが、そこで気を付けなければいけないのが1時間以上前に購入する時。その時点ではオッズを参考にしづらいため、佐賀競馬公式HPに掲載されている無料ネット新聞「うまかつ.net」の印を参考に上位人気を想定する方が信頼度が高そうです。
※リンク先は外部サイトの場合があります
C1クラスの最終レース 【表1】
佐賀は地方競馬の小回りコースの中でも比較的差しが届きやすいのですが、C1クラスの最終レースに関しては1コーナーを3番手以内で回った馬が2頭以上、3着以内に入ることがほとんどです。(黄色マーカー)
「上位人気馬」「逃げ・先行できる馬」は注目です。
逃げ・先行に有利な馬番は?
4番と5番は3着内率50%を超えており、この枠に逃げ・先行馬が入れば好材料でしょう。
なお、大外の12番枠は母数が少ないものの好走率がグッと下がっています。
これは、スタートから最初のコーナーまでの距離が短いコース形態が影響しているものと思われます。
逃げ・先行の馬番別成績 【表2】
逃げ・先行馬は上がり何秒までなら粘れる?
ただ、逃げ・先行馬の中にはハナは奪えるけど直線で脚がパッタリ止まってしまう馬などもいて、どこまで狙えるかが鍵。
そこで、佐賀最終レース「C1」(直近1年)で、逃げ・先行馬のうち最上位に入着した馬の上がり3ハロンをまとめたのが下表。
重や不良など湿った馬場では40秒2以下が好ましいのですが、良馬場に乾いていれば41秒6でも粘り勝ちできた実績があります。
なお、9月15日に良馬場で上がり3ハロン39秒8というのがありますが、この時期はタイムが出やすかったため、数字通り受け取るべきではないでしょう。
逃げ・先行の上がり3ハロン 【表3】
では、気になる予想と買い目は?
①ロジサビアーレは先行して4勝、2着1回と、佐賀移籍後連対率100%の3歳馬。
今回がC1への昇級初戦となりますが、C2クラスで安定した成績を残していた馬は昇級初戦から結果を出した例が過去にもあり、前走タイムからもいきなりから好走できて不思議ありません。
②スタークローザーは高知から移籍初戦。
大恵総研ではずっと言っているように、高知から移籍2~3戦目までの馬は狙うべし、です。高知→佐賀は相性が良く、これまで走ってきた高知の深い砂に比べて佐賀が走りやすいこと、また佐賀のレース展開も向きやすいのが理由では、と考えています。
高知で逃げ・先行できるスピードがありましたから、ここでは楽にハナを取れる可能性もあります。
⑥デルマウッチャリはC1への昇級初戦だった前走が3番手に先行して上がり3ハロン39秒7で5着と悪くない内容。
好走枠の1つ隣の6番枠。内の3~5番は後方から運びそうな馬なので、上手く立ち回ってくれないかなと期待します。
悩んだのは、⑪テーオーラトゥール。
今回、逃げ・先行馬が多くないメンバー構成にあって、前付けできそうな馬の一方、しまいに脚が上がるレースが続いています。
ただ、上がり3ハロンを見ると直近2走は40秒6(良)でまとめており、前述のデータからは最終レースであれば3着以内に粘り込める範囲内。
おそらく人気はしないでしょうから、穴馬候補として入れておこうかと思います。
⑫トマティーナは高知時代、内枠の時計がかかる馬場を得意としていた馬。今回は大外枠ですが、少しでも時計がかかってくれれば。
万馬券を期待して、3連単BOX①②⑥⑪⑫ 60点
押さえで、複勝⑪テーオーラトゥール
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文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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