今年のマイルCSはGI好走馬が多数激突 過去10年データ分析から浮上する馬は?
前年1、2着馬、今年の安田記念1、2着馬などズラリ
前年のマイルCS、同年の安田記念連対馬の成績(1987年以降)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
しかし、気になるのは表の右に記した過去10年の結果だ。ここ10年の該当馬のうち、優勝したのは、2015年に破竹の快進撃を続けていたモーリスのみ。1987年以降の全体に比べると、近年は明らかに好走確率が低下している。好走馬は出ているため「消し」とまでは言えないが、他馬の逆転や、別路線からの参戦馬が勝利をさらう可能性も十分にあることは頭に入れておきたい。
人気別成績
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
そんな中、やや劣勢な3番人気は、馬券に絡んだ3頭がすべて過去5年から。2番人気も連対した4頭はすべて近5年で、その2〜3番人気も含め、過去5年の連対馬10頭中9頭は2〜4番人気。1番人気は【0.0.2.3】と、連対なしに終わっている。また2桁人気は、過去10年で4頭が馬券圏内に入っているが、過去5年の好走はない。
性齢別成績
表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
一方、牝馬で連対したのは、08年の優勝馬・ブルーメンブラットのみ。連対率3.4%、複勝率13.8%など牝馬は劣勢で、まずは牡馬の4〜5歳馬から軸候補を探るのが妥当だろう(本年はセン馬の登録なし)。
前走クラス、レース別成績(日本馬、3着以内馬輩出レース)
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
本年の登録馬のうち、前走でその他のレースに出走していたのは、ミッキーグローリー1頭で、その京成杯AH組は過去10年【0.0.0.4】。14年には同馬と同じく2連勝中の5歳馬・クラレントが、6番人気で15着大敗を喫している。