2歳500万条件競走(ダート)の狙い方 穴党も注目!前走同条件組は配当妙味高し

JRA-VANデータラボ

500万条件のダート戦が増えてくる時期

 ダービー直後からはじまった2歳戦も約5カ月が経過。既に多くの馬が勝ち上がったこの時期は、500万条件のレースも増えてくる。このうち、10月から11月にかけてはまず芝のレースが増え、その後を追うように数を伸ばすのがダート戦だ。本コーナーでは10月に芝のレースについて取り上げたため、今回はダート競馬の季節に向けて「2歳500万・ダート戦」のデータを分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JVを利用し、集計期間は13年から17年の5年間とした。

前走コース、クラス別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は、前走コース・クラス別成績である。前走コース別では、前走もダート戦だった馬(表の下部)のほうが複勝率26.1%などの好成績。特に、ダートの新馬戦に出走していた馬は複勝率35.1%と、3頭に1頭以上は馬券に絡んでいる。ただ、新馬組の回収率は今ひとつ。回収率視点では、500万条件(または数は少ないが地方競馬)に出走していた馬のほうが良い。

 一方、芝→ダート替わりで好結果を出すのは、重賞競走に出走していた馬。先日のJBCスプリントで2着になった、マテラスカイ(16年京王杯2歳S9着→寒椿賞2着)などがこのパターンだった。なお、この芝→ダート替わりの好走馬16頭のうち、ダート経験があった馬は6頭のみ(うち、ダート2戦1勝のマテラスカイ以外は、1戦1勝馬)。好走馬の3分の2ほどは、初ダートで好走している。

キャリア別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 ここからは、表1で好成績だった「ダート→ダート」の馬に絞ったデータを紹介する。表2はキャリア別成績。前述のようにキャリア1戦(=前走新馬戦優勝)馬の好走確率が高いが、回収率は今ひとつ。キャリア2戦以上は好走確率こそやや下がるものの、回収率からすれば、こちらのほうが狙っていきたい印象だ。特にキャリア2〜3戦馬は、好走確率と回収率のバランスが良く、好走馬の実数も多いため狙いやすい

前走新馬戦出走馬の各条件別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 では、前走クラス別にもう少し細かいデータを見てみたい。まずは、好走確率が高い一方、回収率は今ひとつだった前走新馬組から。人気面では単勝3〜5番人気、単勝オッズでは7倍以上10倍未満あたりが高回収率。好走確率も上位人気馬に見劣らないため、新馬組がこのあたりの人気だったら、ぜひとも注目してほしい。

 前走で1秒以上ちぎって勝った馬が良いが、このタイプで好走した6頭中5頭は1番人気。回収率は、5番人気・単勝1330円のプレスティージオ(15年ヤマボウシ賞)1頭に引き上げられた感が強い。その他では、離して勝つよりも、0.1〜0.2秒差(おおむね半馬身〜1馬身半程度)で勝ってきた馬のほうが、回収率は高めの傾向だ。注意したいのは、新馬戦を同タイムの接戦で勝ち上がってきた馬は連対がないことである。

 前走からの距離変化では、距離短縮馬の好走確率が高め。ただ、回収率は単勝こそ86%を記録するものの、複勝は50%台にとどまる。そして馬体重では、2桁のプラスだった馬が好成績をマーク。太め残りというより、新馬を勝った後でさらにパワーアップしてきたとみるのが妥当だ。

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