武井壮が心惹かれた「非日常的体験」 パラローイングで得られる豊かな時間
パラローイングに挑戦した武井さん 【スポーツナビ】
スポーツナビは、十種競技の元日本チャンピオンでタレントの武井壮さんがパラローイングに挑戦するNHKの取材現場に同行。競技を体験した武井さんに、その魅力や奥深さを聞いた。
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力を使うためには正しい技術が必要
「エルゴメーター」と呼ばれるマシーンで漕ぎ方を練習した 【スポーツナビ】
水を捉えるよりも、オールを水から抜くのが難しくて、最初はフィーリングが湧きませんでした。オールを手の中でコロンと転がすと、自然に自ら出てきてくれるんですが、どうしてもそれを力づくでやってしまいがち。オールが水の中で立っている状態で、余計な力を入れて面を変えてしまったりすると、水は「そっちじゃねえぞ!」と拒否反応を示すんです。
うまく水をキャッチできた時はあまり抵抗がなくて、なめらかな滑車をコロンと転がすような感覚。正しい動作をしている時はそんなに力を入れなくても速く進むんですが、より速く進もうとすると無駄な力が入ってオールと水がけんかしてしまう。でも、自分の技術の未熟さをダイレクトに感じられる楽しさがありました!「力を使いたいけど、力を使うためには正しい技術が必要」という点が、今回の一番のポイントでしたね。水面からオールの幅一枚分だけを水の中に入れて真っすぐ漕ぐ必要があるのですが、どうしても手の力で引いてしまおうとしてしまう。そうすると水に対して深くオールがささってしまったりバランスを崩してしまう。座るポジションも左右に1センチズレるだけでボートが傾いてオールを真っすぐ入れる事ができなくなる。非常に高度な技術が必要な伸びしろ満載の競技ですね!