武井壮が心惹かれた「非日常的体験」 パラローイングで得られる豊かな時間

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ボートを1人で操る充実感と達成感

駒崎茂選手(左)に先導してもらうことでテクニックを学んだ 【スポーツナビ】

 最初は駒崎茂選手のボートの後ろに乗せてもらいましたが、正しく水にエネルギーを伝える繊細な技術と、ボートを自在に操る感覚がすごいんです。両足を失ったご自身の体を速く漕ぐためにしっかりと鍛え上げていて、その力を全く無駄にしない高い技術を持っているからこそ、若い選手と競い合えているんですね。

 僕がどんなに間違えた動きをしても、一瞬でリカバリーして体勢を保って、ボートが悪い動きをする前に抑えてくれる。僕はその動きを見てまねしようとするだけで良かった。練習の最初に、駒崎さんの後ろに乗っていた時が今日一番漕げてましたね。正しい見本が目の前にいるのは最高の体験でした!

選手たちの巧みな漕ぎ方を見て、武井さんも感銘を受けていた 【スポーツナビ】

 でも、やはりこの競技のすてきなところは、まず水面の上でボートに乗るという非日常の体験ができることですね。オールを漕いで船を1人で操縦できるという充実感と達成感がある。そして、世界中の湖や川など、そういう美しい水面の上で一生にわたって楽しむことができる技術を手に入れられるのは、本当に何よりの魅力です。ぜひ技術をもうちょっと高めて、将来ヨーロッパやアメリカなどいろいろな国でボートを漕いで「楽しい時間を過ごしたいな」「豊かな時間を過ごしたいな」と思わせてくれる。競技でもあるけれど、そういった人生の時間を豊かにしてくれる要素を多く含んだ、すごく魅力的なスポーツだなと思いました!

武井壮プロフィール
陸上・十種競技の元日本チャンピオン。スポーツ番組やバラエティなど、テレビやラジオを中心に活躍しつつ、世界マスターズ陸上の4×100mリレー(M40クラス、M45クラス)の金メダリストであり、日本記録保持者。今でもさまざまなスポーツにチャレンジし続けている。現在はプロテストを目指してビリヤードにも挑戦中。

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◆◆◆ NHK番組情報 ◆◆◆

「百獣の王」武井壮さんがパラスポーツを体験、トップアスリートとの真剣勝負に挑みます。今回は「パラローイング」に挑戦!戦いの結果は…。どうぞお楽しみに!

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