兄に続け!リバーシブルレーンに★6つ 瞬発力を秘めた後ろ脚は「ダービー向き」
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
半兄は今年のダービーに出走 リバーシブルレーン
先行策から早々と抜け出したリバーシブルレーンが快勝(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
リバーシブルレーン 牡 馬体重:440kg
★★★★★★ 6点
騎手:大野 厩舎:(美)高木
生産:社台ファーム
馬主:吉田照哉
父:ハーツクライ
母:カウアイレーン(キングカメハメハ)
好スタートを決めてスムーズに2番手へ。前半1000m通過が64秒4という遅い流れで、マクって来る馬がいたが、それは難なくパスして3角過ぎからペースアップ。残り400mの地点で早くも先頭に立つと、追いすがる2着馬をアッサリと突き放して快勝。ラスト2Fを11秒4−11秒2でまとめ、まだ余力もありそうな様子。次も楽しみだ。
馬体診断
2人引きのパドックでは小足を使っていたように、ややテンションの高さが目立った。実戦での折り合いに問題はなかったが、課題のひとつだろう。晩成傾向のあるハーツクライ産駒にしては現時点でのトモの出来が良く、スタートの良さもここに起因している。全体像の美しさもさることながら、瞬発力を秘めた後肢も評価すべきポイント。皐月賞やダービー向きの馬体と言える。
血統診断
母カウアイレーンはOP時代のターコイズS(中山芝1600m)を勝ち、GIII・クイーンSで3着の実績がある。母の兄姉にブラックホーク、ピンクカメオといったGI馬がいる血統で、マイル色が強めだが、本馬の半兄ステイフーリッシュは昨年暮れのGI・ホープフルSで3着。今年5月のGII・京都新聞杯を制し、ダービーに駒を進めた。父の影響が強く出ているようで、本馬も芝の中距離以上に適性がありそう。
馬券の狙い目→実戦での操縦性が良く、条件を問わず安定して走れるタイプ。東京コースに替わってもOKで、東スポ杯2歳S(東京芝1800m)などでも狙ってみたい。