日本最強を知らしめた女子バドの優勝 それでも「中国との差は、まだギリギリ」
層の厚さ示すも「力を上げていかないと」
「中国との差は、まだギリギリ」と話す朴監督(右から2人目) 【写真:松尾/アフロスポーツ】
しかし、今後を考えると、必ずしも楽観はできない。2年後の東京五輪には、団体戦がない。今度は「日本最強」を個人戦で示さなければならない。
朴監督は「中国との差は、まだギリギリ。まだ満足しないで、五輪に向けて頑張らないといけない。ほかのチームは、日本にライバル意識を持っています。もう1回、力を上げていかないといけない」と話した。
次世代を育てている中国 松友「負けないように頑張りたい」
松友は、今回の中国を「今は、少しずつ(次の戦力を)作ってきている状況」と冷静に分析。日本最強時代をつくるためには、さらなる競争力の向上が不可欠だ 【写真:ロイター/アフロ】
「多分、今までに戦ってきた中国より、レベルが少し落ちている。今は、少しずつ(次の戦力を)作ってきている状況だと思う。その中でも勝ち切れたのは良かったけど、相手はこれからもっと強くなってくると思うので、負けないように私たちも頑張りたい」
実際、中国は4つのすべてのオーダーで日本より若かった。インドネシアも日本より年上だったのは、ダブルスのベテラン、グレイシア・ポリーのみ。20歳前後の選手が多く起用されていた。
今大会で日本は中国の6連覇を阻止したが、日本が中国と同じように連覇をしていくためには、さらに次の世代が現れ、オーダーが変わって行くようでなければ難しい。23日から始まるアジア大会の個人戦を皮切りに、9月に日本で行われるダイハツヨネックスジャパンオープンなど世界最高峰のワールドツアーで、新たな戦力の台頭が求められる。東京五輪に向けた、さらなる競争力の向上こそが、団体戦連覇への鍵でもある。