履正社屈辱をロードでどーぞ 「競馬巴投げ!第174回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

この時期は北海道遠征や放牧中の馬も多く……

 まず写真説明からなのですが、この時期は北海道遠征や放牧中の馬も多く、その上、朝が早く、午前8時には店じまいしてしまう厩舎も多い。そういう言い訳をしつつ、今週の関屋記念もトレセン写真は4頭しかない。秋になったら、また撮影に行くので、ご容赦のほどを。

 とりあえずアイウエオ順に。

[写真1]はウインガニオンで、昨秋のマイルCS週の撮影です。関西馬なのに、津村騎乗が多く、特に昨夏はその津村ウインが好調で、関屋記念も2着だった。今年はもう一つ調子が上がって来ないようで、ハンデも逆に重くなっているし、どうだろうか。

[写真2]ジョーストリクトリ 【写真:乗峯栄一】

[写真2]は同じく昨秋マイルCS週のジョーストリクトリ。ニュージーランドTを勝ったあとは、ビッグレースを走っているということもあって2ケタ着順が続いている。好きだったジョーカプチーノの子でもあるし、応援したのだが、まだ戻ってないような気もする。

[写真3]フロンティア 【写真:乗峯栄一】

[写真3]は3歳馬フロンティア。今春NHKマイル週の撮影です。そのNHKマイルは大敗したが、2ヶ月半ほど休養して臨んだ前走中京記念は古馬に混じっていいところをみせた。ハンデは相変わらず軽いし、狙い目のように思える。

[写真4]ロードクエスト、鞍上は小島茂之調教師 【写真:乗峯栄一】

[写真4]はロードクエスト。一昨年秋のマイルCS週、栗東滞在していたときの撮影で、鞍上は小島茂之調教師だ。15年の夏に新馬・新潟2歳Sと連勝して、一躍クラシック候補となったが、距離の壁か、ビッグレースでは勝てなかった。このまましぼんでしまうのかというところだが、休養を経て臨んだ前走パラダイスSでは、東京競馬場の馬場の真ん中を長い直線、よく走りきって、いい2着確保だった。ひょっとして、5歳夏にして、3年前のことが蘇ってきているのでないだろうか。

「夏の新潟の申し子」ロードクエスト

 もちろんGIだって「分かった」と言い切れるのは珍しいのだが、この時期の重賞というのも、また難しい。GIで勝ちきれなかった馬が強いのか、下のクラスから上昇してきた馬が強いのか、この夏の暑さはどうなんだ、新潟の長い直線はどうなんだと、考え出したらキリがない。

 色々近走を見返すに、どうもロードクエストの復活に賭けてみたくなった。

 ひょっとしたら「夏の新潟の申し子」かもしれない。

 ぼくは美浦トレセンには行ったことがないのだが、小島茂之調教師は関東で最も古い知り合いだ。1996年、彼がまだ浅野厩舎調教助手のころ、ミナモトマリノスの菊花賞前栗東滞在のとき、矢作(当時)調教助手の紹介で知り合った。もう20年以上の付き合いだ。東京の結婚披露宴に呼んでもらい「会の結びの三本締めをやってくれ」と言われ、「では恒例の“三段締め”をやります。前・中・奥でググイッと」などと言って、会場全体がシラーッとして、取り返しがつかなくなった思い出もある。

 ブラックエンブレム秋華賞で初GI取ったときは嬉しかった。ロードクエストも、ここをきっかけに復活となり、新たなGIに挑戦するようになって欲しい。

 単(8)ロードクエストに千円。三連単軸(8)ロードクエスト。ヒモに(2)フロンティア、(13)ウインガニオン、(4)エイシンティンクル、(5)ショウナンアンセム、(6)リライアブルエース、(10)ワントゥワンの6頭マルチで90点各百円。総計一万円でいく。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!2018夏の陣

<今週の1万円勝負(関屋記念)>
単勝(8)ロードクエスト×1,000円
3連単(8)ロードクエスト1頭軸マルチ→(2)(13)(4)(5)(6)(10)[90点]×100円=9,000円

<前回の1万円勝負(中京記念)>
単勝(14)ミエノサクシード×1,000円⇒ハズレ
3連単(14)ミエノサクシード1頭軸マルチ→(12)(13)(5)(9)(4)(16)[90点]×100円=9,000円⇒ハズレ

<前回までの収支>
−5万9,490円−1万0,000円=−6万9,490円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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