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世界トップ10をもしのぐ松山英樹の安定感
悲願のメジャー制覇へ、全英OPが開幕

6年連続6回目の全英オープンに臨む

練習ラウンドで笑顔を見せる松山。海外メジャー制覇に向けた戦いが幕を開ける
練習ラウンドで笑顔を見せる松山。海外メジャー制覇に向けた戦いが幕を開ける【写真:ロイター/アフロ】

 熱い戦いの火ぶたが切られる。6年連続6回目の全英オープン。松山英樹の海外メジャー制覇に向けた戦いが、いよいよ幕を開ける。


 本大会初挑戦となった2013年にいきなり6位タイ。不運なスロープレーによるペナルティを受けながら残したこの結果には、日本のみならず世界中のゴルフファンが驚いた。全米オープン10位タイに続くメジャー2大会連続のトップ10。紛れもなく、世界の一流プレーヤーの仲間入りを果たした瞬間だ。翌14年にはザ・メモリアル・トーナメントで米国男子ツアー初勝利。その後の活躍はここで述べるまでもない。


 メジャー大会のたびに、日本人男子初の海外メジャー制覇への期待を一身に背負うのが松山だ。世界ゴルフ選手権(WGC)2勝を含む米ツアー5勝。17年6月には世界ランクでも自己最高の2位まで上り詰めた。だからこそ期待が高まるわけだが、輝かしい戦績の裏には、“地味”な記録も続いているのをご存じだろうか。


 アマチュア時代を含めてメジャー大会には23大会に出場。最高成績は17年の全米オープン2位タイ。これを含めて、トップ10は7回。同年の全米プロゴルフ選手権では最終日を最終組でスタートして、前半終了時は単独トップに立ち、優勝争いの末に5位タイで終えている。栄冠まであと一歩のところまで迫っているが、ここまで優勝に近づくだけの理由がしっかりとあるのだ。

唯一のメジャー直近7大会連続トップ20

昨年の全英オープンでは14位に入った松山。今年も安定感を武器に上位進出なるか
昨年の全英オープンでは14位に入った松山。今年も安定感を武器に上位進出なるか【写真:青木紘二/アフロスポーツ】

 16年の夏は一時不調に陥り、全米オープン、全英オープンと予選落ちに終わったが、その年の全米プロゴルフ選手権から今年の全米オープンまで、松山はメジャー全7大会で無事に予選を通過している。世界のトップなら当たり前と思うかもしれないが、実はそうではない。7月19日現在の世界ランキング上位10人を調べてみると、7大会連続予選通過をしているのは1人しかいないのだ(松山は同16位)。それだけ、メジャー大会にピークを合わせ、コンディションを整えるのは険しい道。松山は毎回、それをやってのけているということだ。


 同1位のダスティン・ジョンソン(米国)は昨年のマスターズを直前のケガで欠場したが、復帰した全米オープンで予選落ち。同2位のジャスティン・トーマス(米国)でさえ、昨年の全英オープンは決勝ラウンド進出を逃した。トップ10内で全7大会予選通過を果たしたのは同7位のリッキー・ファウラー(米国)だけ。全米オープン2連覇を果たした同4位のブルックス・ケプカ(米国)は、今年のマスターズをケガのため欠場しており、全6大会で予選通過となっている。


 いかにこの2年間の松山が安定しているか分かるというものだが、記録はこれだけではない。実は松山、この予選通過全7大会において、すべて20位以内で大会を終えているのだ。これは前出のケプカ(繰り返すが全6大会)を除いて、1人もいない。この7大会での最低成績は今年のマスターズの19位。2月に突如、左手親指の付け根を痛め、万全の状態でなかったにもかかわらず、だ。ちなみに、メジャー5勝のフィル・ミケルソン(米国)でさえ、メジャー7大会連続トップ20という記録は果たしていない。

“本調子でない”状態から本領発揮なるか

メジャー大会では初の予選同組となる松山(左)とウッズ。どんなゴルフを見せてくれるだろうか
メジャー大会では初の予選同組となる松山(左)とウッズ。どんなゴルフを見せてくれるだろうか【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 大会2日前の火曜日、報道陣の前で口を開いた松山は、「不安が90パーセント」と、状態の悪さを嘆いた。これまでも絶好調はおろか、好調宣言を出すことさえほとんどなかった松山だが、それでも成績を残してきた過去がある。ところが今回は、「そういうときもありましたが、今回はそういう感じではない」と話す。完璧を求めるあまり、自己採点が厳しくなるのはいつものこと。それでも試合が始まれば、パワー、技術、粘り、すべてを総動員して戦い、世界トップレベルの結果を残すのが松山なのだ。


 予選ラウンドの2日間は、本大会3度の優勝を誇り、3年ぶりの出場となるタイガー・ウッズ(米国)と同組。ここからも松山に対する期待の高さがうかがえる。元世界王者を前に“本調子でない”状態でどのようなゴルフを見せるのか。ウッズは98年のマスターズから01年の全米オープンまで、5勝を含む実に14大会連続のトップ20を記録。連続トップ20という、地味ながらも継続困難な記録を続ける中で、第2のウッズを目指して、松山にも早めの“勝ち”を期待したいところだ。

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