松山とスピースの明暗を分けた数字は? データで見る全英オープン最終日

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全英オープン最終日、松山は1番ホールのトリプルボギーが響き、スコアを伸ばせず14位タイで終えた 【Getty Images】

 海外男子ゴルフのメジャー第3戦「全英オープン」は、序盤にスコアを落としながらも、終盤に驚異的な巻き返しを見せたジョーダン・スピース(米国)が、トータル12アンダーで優勝を飾り幕を閉じた。

 7打差を追ってトータル4アンダーの5位タイからスタートした松山英樹は、1番でいきなりトリプルボギーを叩くなど、最終日は“72”とスコアを2つ落とし、トータル2アンダー14位タイで初のメジャー制覇はかなわなかった。

序盤崩れても巻き返せる力に差が出た

序盤にボギーを重ねたが驚異的な巻き返しで優勝を飾ったジョーダン・スピース 【Getty Images】

 スピースの序盤の失速から、終盤へかけての猛チャージは技術はもちろんのこと、スピースの精神力の強さによるところも大きい。

 事実、パット数はスピースが上回るものの、ショットごとのスタッツデータを見ても松山英樹とスピースの差はほぼなかった。データだけを見れば松山にメジャー制覇の資格があることは、この大会でもしっかりと証明された。

 だが、大会全体を見渡せばスピースは乱調で苦しんだ日も何とかスコアをまとめ、4日間を通じてアンダーパーを並べた。強風と雨にさらされた2日目、そして4ホールで3ボギーを叩いてスタートした最終日は共に“69”。2日目の強い風雨、最終日には立ち上がりで3つスコアを落としたという点においては松山とスピースの境遇は同じだったが、共に“72”で2つスコアを落とした差が順位にもあらわれた形だ。

次は全米プロ 最終戦でリベンジを

 上位を見てもトップ5の選手でオーバーパーを2日以上打った選手はいなかった。

 松山は「朝の練習場から調子が悪かった。どうにか今日、パープレーまで戻したかったが、それができないのは自分の技術のなさかな」と話したが、悪い中で気持ちを切らさずにスコアを作るという取り組みもメジャー制覇には大きな意味を持つこととなりそうだ。
 次なるメジャーは「全米プロゴルフ選手権」。プロゴルファー世界一決定戦でこの悔しさの借りを返したい。

【スタッツ比較】
松山英樹
フェアウェイキープ:48.2%(27/56)
パーオン率:62.5%(34/54)
平均飛距離:322ヤード ※3日目
パット数:28 ※4日目
バーディ数:16

初日:68
2日目:72 ※強風雨の中でラウンド
3日目:66
最終日:72 ※1番でトリプルボギー

ジョーダン・スピース
フェアウェイキープ:42.9%(24/56)
パーオン率:69.4%(50/72)
平均飛距離:316ヤード ※3日目
パット数:30 ※4日目
バーディ数:17

初日:65
2日目:69 ※松山と同じ強風雨下でラウンド
3日目:65
最終日:69 ※序盤4ホールで3ボギーの失速
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