本塁打の魅力が詰まったフレッシュ球宴 中日・石垣と日本ハム・清宮に夢を見る
12日に青森・はるか夢球場で行われたフレッシュオールスター。MVPは中日の石垣(写真中央)が獲得した 【写真は共同】
表彰選手はMVPに石垣雅海(ウエスタン/中日)、優秀選手賞に周東佑京(ウエスタン/福岡ソフトバンク)、清宮幸太郎(イースタン/北海道日本ハム)が選ばれた。
石垣「柳田さんのようにフルスイングで」
高校通算37本塁打の実績を引っさげ、山形・酒田南高から2016年ドラフト3位で中日に入団。ルーキーイヤーの昨季は2軍で60試合に出場、3本塁打を放った。シーズン終盤には1軍合流を果たし、安打こそ出なかったものの、この年10勝を挙げた横浜DeNA・濱口遥大にフルスイングで向かっていくなど、大器の片りんを見せている。
飛躍が期待される今季は、2軍で規定打席に到達中。今回、多くの経験を積んで迎えた大舞台、地元から家族・友人を呼んだ凱旋試合で、アピールに成功した。
石垣は「将来は柳田悠岐選手(ソフトバンク)のようにフルスイングで魅せる選手になりたい」と語る。柳田といえば、いち早くMLBで流行する「フライボール革命」を取り入れ、規格外のスイングから高い弾道のアーチを描く打者だ。右打ちの石垣とは打席が異なるも、スケールの大きさとしては目指してもらいたい存在だ。
中日は長年外国人が主砲を担い、時に打線がそれに依存することがある。若き長距離砲の石垣が台頭し、外国人の間を割って入る場面を見たいが、おそらくそれはもう少し後の話。今回のMVPでそのスタートラインに立ったところではないか。いずれにせよ、楽しみな逸材が現れたのは間違いない。