西野監督「2戦目で決めないといけない」 W杯ロシア大会、セネガル戦前日会見

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スタメンはコロンビア戦がベース?

西野監督はスタメンはコロンビア戦のメンバーをベースに考えていることを明かした 【Getty Images】

──日本を出発する前に「奇跡でもないとコロンビアに勝てない」と言っていた。どうしてあの時はそんなに悲観的だったのか?(海外メディア)

西野 「奇跡を起こせますか?」という質問を受けたので、「コロンビアに勝つことは小さな奇跡です」と答えたということです。奇跡というのは、自分はブラジルを(アトランタ五輪で)破ったことで言われていますが、私も選手もそうは思ってはいないですし、「奇跡」が独り歩きしている。

 ですから悲観的な意味で答えたわけではないです。実際、勝つためにコロンビア戦に向けて準備してきましたし、それが実現できたわけですから。私は(コロンビア戦の勝利を)奇跡とは思っていません。

──おとといは「ベースはコロンビア戦から変えない」と言っていた。現時点で、セネガル戦のメンバーおよびシステムについて、何かプランは考えているか?

西野 日本のジャーナリストから、そういう質問をされるとどうなんでしょうか(苦笑)。あまり話したくないところですが、全員がピッチに立てるという現実があって、しかもコンディションが悪い選手もいないという中で、選択肢はあります。ただ初戦、数的優位な状況の中でも戦い切れたというところもあるので、基本的にスタートメンバーはコロンビア戦に(準じる)、というのは現時点では考えています。

セネガルを「恐れるというよりは楽しみ」

西野監督は選手に「2戦目で決めないといけない」と伝えている 【Getty Images】

──セネガルを恐れているということだが、何か特別なプランはあるのか。そして今回の試合に関して、勝てると思うか。(セネガルのメディア)

西野 恐れるということはないし、われわれのチーム力に自信を持って臨みたいと思います。ただ今までイメージしてきたアフリカとは、違ったチームとしての強さが、今回のセネガルにはある。そういうアフリカのチームへの対応が、個々の選手に対してならできる部分はありました。個だけではないチーム(セネガル)に対して、どう対応していくかについては、考えるところがあります。難しさも感じますし、どう対応するか、どう戦うかという準備をしてきたので、恐れるというよりは楽しみに考えています。どう攻略しようかというところを、明日見せたいと思います。

──初戦に勝ったことで、2試合で決勝トーナメント進出を決めたいと選手は思っている。状況によっては勝ち点1でもポーランドに対して有利に戦える。その基準をどう考えているか。(河治良幸/フリーランス)

西野 コロンビア戦のハーフタイムでも、選手の中には「引き分けでいい」「リスクを負わなくてもいい」という声がありました。ただ私は、これは勝たないといけないし、勝てるゲームという中で、勝ちにいく戦術や戦略を選手に与えて送り出しました。

 そして今、首位に立っている中で、3戦まで持っていくかどうか。3戦目は敗者復活戦であって、2戦目で決めないといけないというところも、(コロンビア戦の)翌日に選手に伝えていますし、そう思わないといけない状況。相手がセネガル、ポーランド、どちらでも2戦目に対する意識は、ここで(突破を)目指す。多少リスクがあっても、ここで目指させるべきでないかと思っていますし、選手にもそう話している。多少のリスクがあっても、勝負を懸ける2戦目でないといけないと思います。

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