【新日本プロレス】S・S・マシンに聖地のファンが大拍手 昭和プロレスの象徴的存在がリングに別れ
ジェイとジュースがサンフランシスコを前に前哨戦
前日にNEVERのベルトを取り戻していた後藤 【写真:SHUHEI YOKOTA】
後藤とエルガンは2日前に同所でNEVER無差別級王座を賭けて対戦。6.9大阪城ホールでは、3WAYマッチ形式(もう1人はタイチ)でベルトの移動を許してしまった後藤だが、6.17後楽園では、30分を超える激闘の末、GTRでキッチリと決着。わずか1週間でベルトを取り返すも、次期挑戦者にコブが名乗りを上げた。
また、ジェイとジュースも7.7サンフランシスコでのIWGP USヘビー級王座戦が決定すると、王者ジェイは連日にわたり狂乱ファイトを展開。前日の6.18後楽園では、ジュースをシャープセンセーションでKOした上、左手をパイプイスで破壊。なんと、ジュースはこの攻撃で左手の第五中手骨を骨折するも、ギプスをはめた状態で強行出場を決意。「ギプスで攻撃すれば即反則」という制約もついた状態で、前哨戦に臨むことになった。
ジュースは開始早々、場外戦でジェイを壁に打ちつけ、前夜のお返し。だが、ジェイはジュースのマネをして腕を上下に振り下ろし、ナックルを連打するムーブで挑発してみせると、フェイントをかけてジュースの左手にエルボーを発射。ジュースは激痛でのたうち回る。エルガンが後藤にバイシクルキック、トラースキック、延髄斬りとたたみかけると、コブも串刺しラリアット、変形サイドスープレックスで続き、オカダにもアスレチックプレックス。ジュースはジェイへのトレイン攻撃から、一気に勝負を狙うも、左手で殴ろうとして、レフェリーに止められてしまう。8人の攻守が目まぐるしく入れ替わる中、ジェイがジュースの左手に攻撃を加え、タイガースープレックスからの狙いすましたブレードランナーでフィニッシュ。無理を押して試合出場を決めたジュースだが、その結果、心身共に深いダメージを負うことになってしまった。
G1出場を逃したタイチがフラストレーション
タイチはG1出場がかなわずフラストレーションがたまる 【写真:SHUHEI YOKOTA】
真夏の祭典「G1」公式戦日程を発表
ゴールデン☆ラヴァーズ対決はBブロック最終公式戦となる8.11武道館に 【写真:SHUHEI YOKOTA】
開幕戦となる7.14大田区総合体育館では、棚橋vs.鈴木みのる、オカダvs.ジェイという注目カードがいきなり実現。翌7.15大田区では、飯伏幸太vs.ザック・セイバーJr.、ケニー・オメガvs.内藤が決定。飯伏vs.ザックは今年の3.15後楽園での「NEW JAPAN CUP」2回戦以来、オメガvs.内藤は昨年の8.13両国国技館でのG1決勝戦の再戦となる。
また、7.16札幌では、今年の1.4東京ドームでIWGPインターコンチネンタル王座を争った棚橋vs.ジェイが対戦。7.19後楽園では、16年8.14両国でG1決勝戦を争った後藤vs.オメガが激突。7.20後楽園ではオカダが初出場のハングマン・ペイジと戦う。7.21後楽園ではオメガvs.タマ・トンガ、後藤vs.石井という同門対決が実現。7.22八王子では真壁vs.オカダ。7.26新潟ではSANADAvs.飯伏の注目対決。7.27浜松ではオカダvs.YOSHI-HASHIのパートナー対決が決定。7.28愛知ではオメガvs.SANADA、7.30高松ではエルガンvs.オカダ、8.1鹿児島では、地元の飯伏が後藤と激突。8.2福岡では、昨年3.11愛知でのNJC1回戦で戦った棚橋vs.EVIL、6.23横浜「海賊祭」でも対戦するオカダvs.みのるが決定。8.4大阪では、昨年の7.17札幌でのG1開幕戦以来となる内藤vs.飯伏、昨年の7.2ロサンゼルスでUS王座を争った石井vs.オメガ。8.5大阪では、棚橋vs.エルガンのパートナー対決に加え、昨年、同じ大阪で大波乱を呼び起こしたオカダvs.EVILも決定。恒例の8.8横浜では、ひとクセありそうな矢野vs.オメガに、内藤vs.SANADAの同門対決。Aブロック最終公式戦となる8.10武道館では、ジェイvs.EVILや、棚橋vs.オカダが決定。また、Bブロック最終公式戦となる8.11武道館では、内藤vs.ザックに加え、今シリーズ最注目カードである、オメガvs.飯伏の「ゴールデン☆ラヴァーズ」対決が行われる。
両者はDDTプロレスリング時代の12年8.18武道館大会のメインイベントで、KO-D無差別級王座を賭けて対戦。プロレス史に残る死闘の末、37分26秒、フェニックススプラッシュで飯伏が勝利しているが、その試合中、関係者から禁止されていたにもかかわらず、飯伏が2階バルコニーからのケブラーダを発射してしまったことで、「出入り禁止処分になった」とも噂されていただけに、この禁断のカードが、因縁の場所で行われるというだけでも驚きだ。
両者のシングルマッチもこの時以来、約6年ぶり。当時はタッグパートナーでありながら、飯伏の方がシングル王者として先を行っていたが、いまや、完全に立場は逆転。IWGPヘビー級王者となったオメガに対し、飯伏が前回を超える“危険球”で挑むのか、注目だ。
なお、最終戦となる8.12武道館では、優勝決定戦を開催。真夏の祭典を制し、今年の夏男となるのは、いったい誰なのか。