母は名牝、サートゥルナーリアに★8つ 新種牡馬ジャスタウェイの一番星も高評価
1頭だけ違うレースをした アウィルアウェイ
出遅れも大外から一気に突き抜けたアウィルアウェイ(赤帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
アウィルアウェイ 牝 馬体重:450kg
★★★★★★★ 7点
騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗) 高野
生産:ノーザンファーム
馬主:吉田勝己
父:ジャスタウェイ
母:ウィルパワー(キングカメハメハ)
出遅れて最後方からの競馬に。ムチを入れて気合いを付けると、すぐに挽回して中団まで押し上げた。コーナーでは終始大外を回る形だったが、それも全く苦にせず、直線でアッサリと突き抜けて快勝。粗削りな内容とはいえ、1頭だけ違うレースをしていたかのよう。父ジャスタウェイに初勝利をプレゼントしてみせた。
馬体診断
パドックでは落ち着いて周回出来ていたが、むしろゆったりした歩きや雰囲気から、1200m向きかと言われると微妙な印象だった。仕上がり自体は良く、450キロという馬体重以上にボリューム感のあるシルエット。柔軟性も十分で、距離適性はマイル前後にありそう。ただ、早期デビューとはいえ、完成の域に達するのはまだ先かも。
血統診断
母ウィルパワーは芝1200m〜1400m、ダート1200mで計4勝。半弟、本馬の叔父にリアルインパクト(安田記念)やネオリアリズム(クイーンエリザベス2世C)がいる。母系の印象からは、勝ち上がりは早くとも長く活躍できるタイプ。父ジャスタウェイはハーツクライ産駒で1600m〜2000mを主戦場にし、天皇賞(秋)ではジェンティルドンナを4馬身ちぎるなど、爆発力があった。本馬にもその点を期待したい。
馬券の狙い目→1200mよりも1600m前後の方が良いだろう。阪神芝1600mの阪神JFや桜花賞が1つの目標になるが、完成は古馬になってからの可能性も。
先週の新馬・未勝利勝ち その他(5点以下)
アガラス 牡
★★★★★ 5点
※良馬場とはいえやや力の要る馬場状態。ラスト3Fを11秒6−11秒4−11秒3の加速ラップで、楽々と抜け出して突き放した。能力・完成度ともに高い。
6/9(土) 東京5R 2歳新馬 芝1400m
レノーア 牝
★★★★ 4点
※直線で外に持ち出し、ラスト3F33秒2の良い切れ味で差し切り勝ち。馬体の成長があれば。