ワグネリアン&アーモンド世代を総まとめ 2歳馬&3歳馬チェック17-18最終回

競馬専門紙「優馬」

来年以降に勢力図一変もあり得る 牡馬路線

皐月賞敗戦からの巻き返しに成功したワグネリアン(桃帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

皐月賞
1着 エポカドーロ
2着 サンリヴァル
3着 ジェネラーレウーノ

ダービー
1着 ワグネリアン
2着 エポカドーロ
3着 コズミックフォース

 ダービーを制覇し、6955頭の頂点に立ったのがワグネリアン。新馬戦で中京歴代最速となる上がり3F32秒6をマークして★8つを獲得していた本馬。母系を考えると、ベストは1800m〜2000m位かもしれないが、父ディープ&母父キンカメのポテンシャルが距離を克服させたと言える。ダービーの決着時計からレースレベルを疑問視する声もあるが、レースレベルと世代のレベルはまた別の話。

 皐月賞を7番人気で勝ったエポカドーロはダービーでも果敢に逃げて2着に好走。春の二冠は展開や馬場などが絶妙にハマった面はあるが、実力なくしては出来ない走りだった。とはいえ、本質的にはマイラー寄りの中距離馬という印象。今後のレース選択が気になるところ。

 ダービー1番人気のダノンプレミアムは一頓挫の影響か距離か、スペースが狭かったにしろ伸び切れなかった。新馬勝ち時のジャッジでは、血統面やフットワークから距離はもつと評しているだけに、この1戦だけで結論は出せない。

 話題性の高かったキタノコマンドールについては、ダービーがマイナス12キロ。まだ成長途上で調整も難しかった様子。ワグネリアンと同じ父ディープ&母父キンカメの血統構成で、素質は証明済み。秋以降、改めて上位争いに食い込んできそうな存在だろう。

 NHKマイルCを制したケイアイノーテック、朝日杯FSで2着に入ったステルヴィオはともに、ダービー翌週の新馬戦開幕週の勝ち上がり馬。早期デビュー組からは毎年のようにGI戦線を賑わせる馬で出ており、今年も要チェックだ。

 今シーズン、★9つの評価をしたのは3頭。レイエンダは新馬勝ち後に骨折をしたが、5月12日の夏木立賞で復帰し見事な勝利。ヘンリーバローズは体質の弱さが露呈して未だ休養中。ルーカスにしても全兄モーリスと同様に古馬になってからのタイプ。この世代は来年以降の勢力図がガラッと変わってもおかしくないと見ている。

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