東京芝2500m以上ハンデ重賞の傾向は? ダービー後の目黒記念でもう一勝負!

JRA-VANデータラボ

ハンデ別成績(牡馬・セン馬のみ)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4はハンデに関するデータをまとめたもので、ここでは牡馬およびセン馬のみを集計対象とした。上から順に見ていくと、48キロや49キロで好走した馬はいない。50キロも3着1回しかなく、あまりハンデが軽すぎるのもよくないようだ。51キロは複勝率29.4%、複勝回収率169%と要注意。好走が多いのは54〜56キロのあたり。そして、58キロと58.5キロも合わせて【5.3.1.18】、勝率18.5%、複勝率33.3%、単勝回収率116%、複勝回収率90%と好成績を収めており、重いハンデを課された馬もあまり苦にしていないようだ。

 その下に掲載したのは、前走と比べて斤量が「今回減」「増減なし」「今回増」となった馬のデータを比較したもの。この数値を見る限り、穴をあけるのは「今回減」の馬、手堅く走っているのは「今回増」の馬となっている。

 なお、牝馬の成績はハンデを問わず【0.1.0.16】と苦戦の様子が見てとれる。唯一の好走馬は16年目黒記念2着のマリアライトで、同馬は前年のエリザベス女王杯勝ち馬。G1勝ち馬レベルでなければ牝馬の好走は難しいそうだ。

年齢別成績

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は年齢別成績。3歳の出走はすべて秋開催のアルゼンチン共和国杯のもので、4頭すべてが好走を収めている。出てきたら要チェックだ。古馬に関しても、基本的には若い馬の好走率がいい。ただし、6歳や7歳以上の馬の好走例も決して少なくはなく、高齢だからという理由だけで消すのは危険といえる。

文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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