人気か穴か? NHKマイル好走馬の共通項 1番人気高勝率も…特に注目したい馬体重
前走G1からの好走馬
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
その他重賞からの好走馬
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
馬体重増減別成績
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
今年からトライアルになったアーリントンCの扱いが難しいが、そこを制したタワーオブロンドンが恐らく1番人気(表1)。「その他重賞」組(表5)とすれば、同レース1番人気1着は文句なし。「トライアル」として仮にニュージーランドTと同じ条件で見てもまったく問題なく、1番人気の高勝率を考慮すれば、この馬が中心候補だ。ただ、1番人気が負ければ2〜3着もなく圏外、という危険性もあることは踏まえておきたい。
2〜3番人気と4番人気以下では複勝回収率に差が出るため、次位は人気順も見たいところ。何頭か候補はいるが、その中で、好走確率が高い毎日杯組(表2)・同レース2着のギベオンが3番人気以内に入るようなら特に注目したい。
そしてこのレースの馬券作戦で大きなカギを握るのが2桁人気馬だ(表1)。このあたりの人気順はフタをあけてみなければわからないが、表1で挙げたように7〜9番人気では良くないため、直前の人気を確認したい。本稿執筆時点ではなんとも言えないが、ある程度の人気薄になりそうな中で前走の条件をクリアするのは、ファルコンSを制したミスターメロディ。そしてここ2走人気を裏切る結果に終わったルーカスやロックディスタウンも、今回は人気を落としてくるだろう。加えて、ニュージーランドT組・同レース5番人気以内なら回収率は高いため、該当馬はカシアス、リョーノテソーロ、ファストアプローチ。同レース4着以下は連対候補としてはやや苦しいが、3着なら十分にあり得る(表3)。
そして繰り返しになるが、当日の馬体重(表6)は要確認。今回、特に穴馬はやや多くの馬名を挙げたが、この中でマイナス体重での出走馬はなるべく削らずに拾っていきたい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。