パキスタンスターが香港QE2Cを制す 紆余曲折を乗り越えつかんだ重賞初勝利
5番人気のパキスタンスターがクイーンエリザベス2世カップを制した 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
強さ際立ったパキスタンスター
パキスタンスターは最後の直線で一気に抜け出し、後続に3馬身差をつけてゴールした 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
800mの通過タイムは50秒47(400mごとのラップは25秒74-24秒73)。超スローペースの昨年(54秒80)と比べれば速いものの、平均的な前半の入り。その後の400mごとのラップタイムは、23秒71、23秒18、22秒85と刻まれて、上り800mのタイムは45秒75。400mごとの後半3つのラップすべてで24秒を切り、なおかつ加速していったのは1997年以降で初めて。好位グループにつけた日本の2頭にとっては道中で息の入りにくい厳しい流れになったが、対照的に3番手でレース進めて優勝したパキスタンスターにとっては、その強さが際立ったレースになった。
不完全燃焼に終わった日本馬
日本馬のアルアインは途中まで好位置につけたが、5着に終わった 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
7着ダンビュライトのT.ベリー騎手は、「道中は良い感じでレースができていました。しかし、残り800mあたりでスピードには乗っていけたものの、ぺースが一定になってしまい、彼の末脚を出すことができませんでした。残念です」と語った。