バトンが開幕戦で表彰台、可夢偉も参戦 注目度高まる2018年スーパーGT
開幕戦で早くも2位で表彰台に上がったバトン(右)と山本尚貴 【写真:吉田成信】
F1チャンピオンがレギュラー参戦
昨年のスーパーGT第6戦鈴鹿1000キロでスポット参戦したバトンは、さらに「フル参戦してチャンピオン争いをしてみたい」と真剣に考えるようになり、そこからホンダと交渉を開始。ついに今季のフル参戦が決定した。所属するのは2輪、4輪レースで大活躍した高橋国光氏が率いるチームクニミツのNo.100 RAYBRIG NSX−GT。パートナーを組むのはホンダ勢のエースとして高い評価を得ている山本尚貴だ。
シーズン前テストでは、F1とは特性の異なるGT500マシンの扱いや、スーパーGT特有の2クラス混走に手こずる場面も見られたが、開幕戦の岡山ではしっかりと対策をして、持ち前の勝負強さを発揮した。予選前の公式練習でトラブルが発生して、まともに走行していない中で予選タイムアタック。しかもバトンが担当するQ2の開始直前に雨が降り出し、ウエットコンディションと難しい条件にはなったが、大きなミスをすることなく5番手タイムを記録した。
デビューレースは「すごくいい経験」
「スタートでは混乱があって順位を落としたし、レース序盤の混走というのは初めての経験だったから大変だった。でもすごくいい経験になったよ。ナオキ(山本尚貴)は素晴らしい走りを見せた。彼が間違いなく今日の“ドライバー・オブ・ザ・デー”だ」(バトン)
次回の第2戦富士では、30キロのウエイトを積むことになるNo.100 RAYBRIG NSX−GTだが、16日、17日に鈴鹿サーキットで行われた公式テストでは2日連続でバトンがトップタイムをマーク。シーズン前と比べるとかなり自信を深めている様子で、今後さらなる活躍に期待が集まりそうだ。