バトンが開幕戦で表彰台、可夢偉も参戦 注目度高まる2018年スーパーGT
可夢偉はコバライネンとコンビ
小林可夢偉とコバライネンがコンビを組むNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500 【写真:吉田成信】
シーズン前のテストからマシンのセッティングがかみ合わず苦戦を強いられているが、開幕戦を終えて徐々に改善傾向にある。第2戦の富士はWEC(世界耐久選手権)参戦のために欠場する可夢偉だが、シーズン中盤にかけての巻き返しに期待できそうだ。
さらに今季LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sに加入したフェリック・ローゼンクヴィストも目が離せない存在だ。昨年はスーパーフォーミュラに参戦し、タイヤ無交換・無給油作戦を完遂するなど、レースマネジメント能力に注目が集まった。今年は電気自動車のフォーミュラEにも参戦し、17−18年シーズンでは2勝を挙げ、ランキング3位(第7戦終了時点)につける活躍を見せている。彼もGT500マシンは初めてではあるが、乗り始めからパートナーの大嶋和也と遜色ないタイムを記録するなど、抜群の適応力をみせ、開幕戦でも4位入賞に貢献した。彼もフォーミュラEとの兼ね合いで第3戦鈴鹿を欠場することになるが、間違いなく18年シーズンを盛り上げる存在になりそうだ。
日産もレクサス勢も高いポテンシャル
レクサス勢も、予選で下位に沈んでしまったが、決勝では着実に挽回。終わってみれば、トップ2台のホンダ勢から5秒遅れでNo.1 KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が3位、No.6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋/ローゼンクヴィスト)が4位に入った。特にレースでの戦いぶりでは、3メーカーの中で一番安定感を見せており、今後ウエイトハンデも絡んでくるシーズン中盤戦では手ごわい存在になってくるかもしれない。
次回の第2戦は静岡の富士スピードウェイで開催。通常よりも長い500キロ(約3時間)のレースで、東京からも近くゴールデンウイーク期間中の開催ということもあり、2日間の述べ来場者数は8万人を超える大人気のレースイベントだ。
ここでは語り尽くせないほど、例年以上に見どころの多いスーパーGT。この機会に是非サーキットに足を運んで、今大人気のモータースポーツを観戦してみてはいかがだろうか。