バルサが迎える味気ないシーズン終盤戦 国内2冠が目前でも立ち込める危機感
今回ばかりはメッシも救世主になれず
バルセロナは、ローマのエースであるジェコを止めることができなかった 【Getty Images】
眠ったまま試合に入り、エディン・ジェコに対する警戒を怠った結果、バルセロナは自陣深くに押し込まれ続ける苦しい展開を強いられた。それでも、どこかで前線に残したメッシが状況を一変させてくれることを期待していたのだが、今回ばかりはメッシも救世主にはなれなかった。
相手を押し込み、猛攻を仕掛けなければ敗退してしまう。そう気付いたのは3失点目を喫した後のことで、すでにチームは負のスパイラルにはまっており、リアクションを起こす時間もほとんど残っていなかった。
バルサの未来はどっちだ?
国内2冠を達成しても、バルベルデ監督の立場は安泰とは言えないかもしれない 【Getty Images】
思いもよらなかったCL準々決勝での敗退に加え、今季も4強入りを果たしたレアル・マドリーが3シーズン連続かつここ5年間で4回目、通算13回目のビッグイヤー獲得へと近づいていることで、バルセロナはさらなる危機感に覆われつつある。ローマ戦後には、メッシとピケが消極的すぎたバルベルデの戦略に疑問を投げかけたとのうわさも生じたが、今後はそれも些細(ささい)なことに感じるようになるだろう。
これでラ・リーガと国王杯の2冠獲得も大きな意味を持たなくなるようであれば、バルセロナは来季に向けて、多くのことを考え直さなければならない。
(翻訳:工藤拓)