最大の注目はトラウトとプホルス 大谷の同僚・エンゼルスの強者たち

菊田康彦

捕手とショートは昨季GG賞受賞

ショートを務めるのは昨季ゴールドグラブ賞を受賞したシモンズ 【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 普通ならばこの2人で3、4番を固めるところだろうが、最近のMLBでは1、2番にホームランバッターを置くことが多く、エンゼルスもトラウトが2番打者。4番のプホルスとの間に入るのが、昨夏のトレードでタイガースから移籍した外野手のジャスティン・アップトンである。これまでエンゼルスを含めて5球団を渡り歩くなど、ジャーニーマン(旅人)になりつつあるが、まだ30歳。昨年はタイガースで自身4度目のオールスターに選ばれ、シーズン通算では35本塁打、109打点で3度目のシルバースラッガー賞に輝いている。

 センターのトラウト、ライトのアップトンとともに外野陣を形成するライトのコール・カルフーンは、トラウトと同じくエンゼルス一筋7年目の生え抜き。小柄ながらも筋肉の塊で、ダイナミックな守備でファンを沸かせる。

 昨年のエンゼルスには、ゴールドグラブ賞を受賞した選手が2人いる。殿堂入りのイバン・ロドリゲスら多くの名捕手を生んだプエルトリコ出身のマーティン・マルドナドは、新天地で正捕手になっていきなりの受賞。キュラソー島出身の名遊撃手アンドレルトン・シモンズは、ブレーブス時代も含めこれで3度目の受賞となる。

 内野の新戦力は、タイガースからトレードで獲得した二塁手のイアン・キンズラーと、レッズからFAで移籍した三塁手のザック・コザート。キンズラーは米国代表で出場した昨年のワールド・ベースボール・クラシック準決勝の日本戦で、千賀滉大(福岡ソフトバンク)から決勝点をお膳立てする二塁打を打った選手といえば、お分かりかもしれない。一塁には昨季22本塁打のルイス・バルブエナがいるが、左投手を苦にしているため、右打ちのプホルス、ジェフリー・マルテとの併用になりそうだ。

カギを握る開幕投手のリチャーズ

開幕投手を務めたリチャーズは14年、15年と2ケタ勝利をマークした 【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 MLBの先発ローテーションは5人で回すのが一般的だが、大谷が加入した今年のエンゼルスは、早くからNPBと同じ「6人ローテーション」の採用を表明してきた。2年ぶりに開幕投手を務めたギャレット・リチャーズは、14年から2年連続2ケタ勝利の実績の持ち主ながら、過去2年は故障続き。今シーズンは大谷と同様、投手陣のカギを握る存在と言っていい。

 第2戦の先発マウンドを託された左腕のタイラー・スカッグスは、チャンスはありながらもなかなか結果を出せていない。逆に第3戦で先発のマット・シューメーカーは、14年にいきなり16勝を挙げてオフには日米野球にも出場したが、ここ2年はケガに泣かされている。

 大谷の先発登板に続く2日(現地時間)のホーム開幕戦は、左腕のアンドルー・ヒーニーがヒジの炎症でDL入りしたため、J.C.ラミレスが先発マウンドに上がることになりそうだ。予定していた先発6枚のうちの1枚が欠け、今後は6人ローテーションをどう遂行してのかが注目される。

 過去3年連続60試合以上登板のジム・ジョンソン(前ブレーブス)をトレードで獲得した救援陣は、誰が抑え役を務めるかが最大の問題。昨季はチーム最多の19セーブを挙げたバド・ノリスは、オフにFAでカージナルスに移籍。フィリーズの守護神としてサイ・ヤング賞に輝いたスティーブを父に持つキャム・ベドロジャンが、今年こそクローザーに収まるのか。あるいは昨季は大化けした苦労人のブレーク・パーカーがその座に就くのか。そのあたりも注目ポイントになりそうだ。

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著者プロフィール

静岡県出身。地方公務員、英会話講師などを経てライターに。メジャーリーグに精通し、2004〜08年はスカパー!MLB中継、16〜17年はスポナビライブMLBに出演。30年を超えるスワローズ・ウォッチャーでもある。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。

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