最大の注目はトラウトとプホルス 大谷の同僚・エンゼルスの強者たち
捕手とショートは昨季GG賞受賞
ショートを務めるのは昨季ゴールドグラブ賞を受賞したシモンズ 【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】
センターのトラウト、ライトのアップトンとともに外野陣を形成するライトのコール・カルフーンは、トラウトと同じくエンゼルス一筋7年目の生え抜き。小柄ながらも筋肉の塊で、ダイナミックな守備でファンを沸かせる。
昨年のエンゼルスには、ゴールドグラブ賞を受賞した選手が2人いる。殿堂入りのイバン・ロドリゲスら多くの名捕手を生んだプエルトリコ出身のマーティン・マルドナドは、新天地で正捕手になっていきなりの受賞。キュラソー島出身の名遊撃手アンドレルトン・シモンズは、ブレーブス時代も含めこれで3度目の受賞となる。
内野の新戦力は、タイガースからトレードで獲得した二塁手のイアン・キンズラーと、レッズからFAで移籍した三塁手のザック・コザート。キンズラーは米国代表で出場した昨年のワールド・ベースボール・クラシック準決勝の日本戦で、千賀滉大(福岡ソフトバンク)から決勝点をお膳立てする二塁打を打った選手といえば、お分かりかもしれない。一塁には昨季22本塁打のルイス・バルブエナがいるが、左投手を苦にしているため、右打ちのプホルス、ジェフリー・マルテとの併用になりそうだ。
カギを握る開幕投手のリチャーズ
開幕投手を務めたリチャーズは14年、15年と2ケタ勝利をマークした 【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】
第2戦の先発マウンドを託された左腕のタイラー・スカッグスは、チャンスはありながらもなかなか結果を出せていない。逆に第3戦で先発のマット・シューメーカーは、14年にいきなり16勝を挙げてオフには日米野球にも出場したが、ここ2年はケガに泣かされている。
大谷の先発登板に続く2日(現地時間)のホーム開幕戦は、左腕のアンドルー・ヒーニーがヒジの炎症でDL入りしたため、J.C.ラミレスが先発マウンドに上がることになりそうだ。予定していた先発6枚のうちの1枚が欠け、今後は6人ローテーションをどう遂行してのかが注目される。
過去3年連続60試合以上登板のジム・ジョンソン(前ブレーブス)をトレードで獲得した救援陣は、誰が抑え役を務めるかが最大の問題。昨季はチーム最多の19セーブを挙げたバド・ノリスは、オフにFAでカージナルスに移籍。フィリーズの守護神としてサイ・ヤング賞に輝いたスティーブを父に持つキャム・ベドロジャンが、今年こそクローザーに収まるのか。あるいは昨季は大化けした苦労人のブレーク・パーカーがその座に就くのか。そのあたりも注目ポイントになりそうだ。