混戦ドバイ、武豊アウォーディーに好機 レイデオロほかGI・4レースを徹底展望
【ドバイゴールデンシャヒーン】米最速王ロイエイチを巡る争い
米国のスプリント王ロイエイチがドバイでも絶対的なスピードを見せ付けるか 【Getty Images】
ロイエイチを真っ向勝負で負かし得る馬がいるとすれば、前哨戦のマハブアルシマールを7馬身余りの着差で逃げ切ったジョーダンスポートか。ダート、重賞とも初挑戦の中で圧巻の快走を披露し、まさにすい星の如く大舞台に上がる。当日は「行ったもの勝ち」とも言うべき馬場状態で、この馬に何もかもが味方した感なきにしもあらずだが、本番も同じような状況になれば、ロイエイチもうかうかできない。馬券を買って観戦する競馬ファンは、日本馬も出走する直前のゴドルフィンマイルやUAEダービーでダートの状態をチェックしておきたい。
ロイエイチが実力を発揮する結果になれば、2着争いは混とん。昨年の優勝馬マインドユアビスケッツがひとまず対抗格となるが、同馬は差し脚を武器としており、前述の通り馬場状態によっては不発に終わる懸念もある。昨年はメーンのドバイワールドカップでアロゲートが出遅れを挽回できたような馬場状態。マインドユアビスケッツにも向いていた可能性は否定できない。BCスプリントではロイエイチに3馬身差をつけられて完敗しており、逆転には馬場状態をはじめ展開などの助けがほしい。