混戦ドバイ、武豊アウォーディーに好機 レイデオロほかGI・4レースを徹底展望

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【ドバイゴールデンシャヒーン】米最速王ロイエイチを巡る争い

 日本からマテラスカイが挑戦するドバイゴールデンシャヒーンだが、オープン入り直後でいきなり世界の一流が相手というのは厳しい条件。昨年は同世代のディオスコリダーが3歳の身で挑戦し、完敗を喫した一方で暮れには重賞初制覇を飾るなど糧を得た。マテラスカイも今回を勉強の場とし、骨折で休養を余儀なくされている同期のライバルに追いつき、追い越す契機としたい。

米国のスプリント王ロイエイチがドバイでも絶対的なスピードを見せ付けるか 【Getty Images】

 レースはアメリカのスプリント王ロイエイチを巡る争いになることが濃厚。基本的に先行有利なメイダン競馬場のダートコースに対して、この馬にはブリーダーズカップスプリントを押し切って完勝したスピードがあり、ここ一連のレース内容からも実力は一枚抜けている。同型のマテラスカイは王者のスピードを体感するチャンスで、どこまでついていけるかが焦点。それがゴール前なら最高だが。

 ロイエイチを真っ向勝負で負かし得る馬がいるとすれば、前哨戦のマハブアルシマールを7馬身余りの着差で逃げ切ったジョーダンスポートか。ダート、重賞とも初挑戦の中で圧巻の快走を披露し、まさにすい星の如く大舞台に上がる。当日は「行ったもの勝ち」とも言うべき馬場状態で、この馬に何もかもが味方した感なきにしもあらずだが、本番も同じような状況になれば、ロイエイチもうかうかできない。馬券を買って観戦する競馬ファンは、日本馬も出走する直前のゴドルフィンマイルやUAEダービーでダートの状態をチェックしておきたい。

 ロイエイチが実力を発揮する結果になれば、2着争いは混とん。昨年の優勝馬マインドユアビスケッツがひとまず対抗格となるが、同馬は差し脚を武器としており、前述の通り馬場状態によっては不発に終わる懸念もある。昨年はメーンのドバイワールドカップでアロゲートが出遅れを挽回できたような馬場状態。マインドユアビスケッツにも向いていた可能性は否定できない。BCスプリントではロイエイチに3馬身差をつけられて完敗しており、逆転には馬場状態をはじめ展開などの助けがほしい。

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