末脚圧巻ステルヴィオのダービー適性は? オークス路線はカンタービレが有力候補に

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の3歳馬チェック

 皐月賞のトライアル2鞍を消化した先週末。土曜の若葉Sでは単勝1.2倍のタイムフライヤーが5着に敗れる波乱もあったが、日曜スプリングSではステルヴィオが人気に応え、重賞ウィナーとして胸を張って皐月賞へ臨むことになった。さらに、オークス路線では、フラワーCを勝ったカンタービレが、有力候補として浮上。

皐月で「世代ナンバー2」返上か ステルヴィオ

粘るエポカドーロを最後差し切ったステルヴィオ(緑帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

3/18(日) 中山11R スプリングS(GII) 芝1800m
ステルヴィオ 牡 馬体重:466kg(+6)
騎手:ルメール 厩舎:(美) 木村
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング
父:ロードカナロア
母:ラルケット(ファルブラヴ)
初勝利時の評価:★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕

 逃げ馬が後続を大きく離す展開。ステルヴィオは中団に構え、勝負所から外目を進出していく王道の形。2番手先行から先に抜け出していたエポカドーロが渋太かったが、抜群の切れ味を繰り出してハナ差の接戦を制し、皐月賞へ駒を進めることになった。2度の敗戦時の相手はいずれもダノンプレミアムだが、果たして逆転はあるのか、大注目の皐月賞になりそうだ。

長所
 とにかく末脚の破壊力が武器。ここまでキャリア5戦を消化したが、上がり3Fは全てメンバー中1〜2位をマークしている。昨年6月のデビューから無理のないローテーションで順調に使われており、ここに来て馬体が増えて成長を感じるのも強調材料。ペースや馬場状態から外差しが利きやすい皐月賞はもちろん、直線の長い東京コースも歓迎だろう。

短所
 やや改善された印象もあるが、ダノンプレミアムに敗れた2戦や辛勝だったコスモス賞を見ると、勝負所のギアチェンジや右回りへの対応力に不安がある。スプリングSの内容から皐月賞2000mへの距離延長はこなせそうだが、ダービーの2400mとなると未知な面も大きい。

日本ダービー 想定単勝オッズランキング
(→)1番人気 ダノンプレミアム 3.0倍
(→)2番人気 ワグネリアン 5.0倍
(↑)3番人気 ステルヴィオ 13.6倍
(↓)4番人気 タイムフライヤー 14.8倍
(↓)5番人気 ブラストワンピース 15.7倍
(NEW)6番人気 エポカドーロ 16.0倍

(NEW)18番人気 アイトーン 57.1倍

 初重賞制覇を飾ったステルヴィオがランクアップし、最後まで抵抗したエポカドーロは6番人気で初登場となった。ほかでは、若葉Sを逃げ切ったアイトーンが下位にランクイン。同レースで人気を裏切ったタイムフライヤーが一歩後退した影響で、ダービー戦線は現在「2強」の様相を呈している。

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