スプリングS近5年連対馬の共通項とは? データ分析からの一押しはエポカドーロ

JRA-VANデータラボ

近年ではロゴタイプが本番を勝利

 気温の上昇とともに競馬界では春のG1シリーズが近づいてきた。日曜中山では皐月賞トライアルのスプリングステークスが行われる。3着以内に皐月賞への優先出走権が与えられ、近年ではロゴタイプが本番を勝利している。今回はスプリングSをピックアップし、2013年以降の近5年のデータから好走馬の特徴を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

スプリングS近5年の上位3着以内馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は近5年の上位3着以内馬一覧。かなりのスローペースとなった15年を除いて、例年勝ちタイムは1分48秒前後となっている。1000m通過60秒台でレース上がりが36秒前後というのが平均的なスプリングSのレース内容といえるだろう。

 15年以外の好走馬は4コーナー10番手以降の後方からの追い込みは厳しいが、それ以外は逃げ・先行・差しともにまんべんなく好走している。平均ペースで流れた際には35秒台の上がりでまとめられた馬が上位に入っていた。コーナー4回で切れる脚よりも持続力が求められるレースといえるだろう。昨年の勝ち馬ウインブライトが先日同舞台の中山記念を勝利したように中山芝1800m適性が高い馬を狙っていきたい。

 人気面では1番人気馬が【1.2.1.1】で13年ロゴタイプの1勝のみだが、連対率60%・複勝率80%と高い。以下、連対馬は上位5番人気以内でおさまっており、大荒れは見込みづらいレースだ。有力馬を見極めて、少点数で取りたいレースといえるだろう。

スプリングS出走馬の所属別成績(過去5年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は出走馬の所属別成績。黄色で強調したように美浦所属の関東馬が昨年のウインブライトら大半の4勝をあげ、勝率・連対率・複勝率ともに関西馬を大きく上回っている。昨年は1・2着馬が該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。一方、関西馬は15年キタサンブラックの1勝のみで、やや苦戦傾向にあるようだ。

スプリングSの前走レース別成績(過去5年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走レース別成績。平場と特別を含めて前走500万下組が【4.2.1.16】で大半の4勝をあげており、連対率26.1%・複勝率30.4%と高い。前走下のクラスからでも通用するレースであることを示している。

 前走重賞組では黄色で示した朝日杯FS組ときさらぎ賞組が好相性。その他の共同通信杯組は15年2着リアルスティールのみ、京成杯組も3着以内馬なしと苦戦傾向にある。なお、前走新馬組【0.0.0.2】、前走未勝利組【0.0.0.3】からはともに好走馬が出ていない。

前走500万下組の前走コース別成績(過去5年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は好成績をあげている前走500万下組の前走コース別成績。出走数最多の東京芝2000m組から15年キタサンブラックが勝利しており、のべ3頭好走馬を出している。他では小倉芝2000m組から16年マウントロブソン、東京芝1800m組から14年ロサギガンティア、中山芝1800m組から昨年のウインブライトがそれぞれ勝利している。

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント