中山記念は重賞実績がモノを言う 良・稍重馬場なら穴馬の出番なし!?
実力馬が顔をそろえる一戦
過去10年の中山記念の好走馬(1)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
同じ条件だからといって同一重賞を複数回好走するのはそんなに簡単なことではない。実力があってもその時の調子や展開・馬場状態で、結果がガラリと変わるのが競馬だからだ。しかし、ロゴタイプやシルポートは脚質面の特徴を生かし、展開面で常にアドバンテージを取っていると考えられる。中山記念での各コーナーの位置取りを見ると、2〜4コーナーにかけて先頭か2番手で通過している。カンパニーは差しのイメージが強いが、このレースでは2番手追走から押し切る競馬で08年と09年は連勝した。
主導権を握りにいくと目標になる不利はあるが、ここは中山芝1800mが舞台。先手をつかんでペースを作れるメリットの方が大きそうだ。ただし、ただ逃げればいいというわけではない。実績に裏打ちされた実力がなければ厳しいと考えられる。
過去10年の中山記念好走馬(2)
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
逃げ以外で好走した馬たちにもほぼ同じことが言える。とりわけ皐月賞で好走している馬の活躍が目立つ。あるいは札幌記念や天皇賞(秋)、秋華賞でも構わないかもしれない。とにかく芝1800〜2000mのG1で好走実績がある馬が強い。
G2以上の格がない場合は苦しいが、前走中山金杯を勝っている馬にはチャンスがありそうだ。フェデラリストやアドマイヤフジが好走を果たしている。あとは、馬場状態が大事。不良馬場で行われた10年だけが、格下実績馬で決まり、大波乱となった。良馬場か稍重で行われる場合は、力がある馬の地力を信頼したほうがいいレースと言えるだろう。