中山記念は重賞実績がモノを言う 良・稍重馬場なら穴馬の出番なし!?
結論
表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
冒頭から述べたように今年の出走頭数は少ない。しかし、アエロリット、ペルシアンナイト、ヴィブロスというG1馬の出走があり、例年並みのレベルが高いレースが見られそうだ。展開のカギを握りそうなのはマルターズアポジー。マイネルハニー、あるいはアエロリットの出方は気になるものの、前走マイルCSでもハナを切ったマルターズアポジーがここも先手を主張する可能性が高そうだ。
同馬はこれまで重賞を3勝マークしているが、いずれもG3のレース。G2以上では連対実績がなく、G1では二けた着順という結果だ。G1にもつながる中山記念で逃げ残れるかどうかは微妙なところだ。
格ではやはり昨年のマイルCSを制したペルシアンナイト、そしてドバイターフを制したヴィブロスが最上位になる。ともに国内の芝2000mでも好走の実績がある。中でも皐月賞で2着の実績があるペルシアンナイトの方が有力か。ヴィブロスは昨年の中山記念では5着。着差は勝ち馬から0.3秒差であり、悲観することはなさそうだ。
サクラアンプルールは昨年のこのレースで2着。その後は夏に札幌記念を制した。今回は同馬もマークしておきたい。ディサイファも過去に札幌記念で優勝の実績がある。しかし、明け9歳馬。戦績的にもピークは過ぎており、狙いにくい印象だ。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。