直線注目は大外! 千四ならカフジテイク 雪かき完了のダートで決戦、根岸S座談会

競馬専門紙「優馬」

連覇を狙うカフジテイクに 本紙武井も自信の◎

直線一気の末脚で連覇を狙うカフジテイク(黒帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

デスク「このレースを関東馬が制したのは10年前のワイルドワンダーが最後で、以降は2着すらないという有り様。今年も、関西馬に馬場を貸す一戦になりそうだが、本紙武井はカフジテイクの連覇濃厚と見たわけだな」

武井「昨年の勝利のみならず、この東京ダート1400mは3戦3勝のスペシャリストですからね。以降は、脚質に幅をもたせようと試行錯誤をしてきたぶん、勝ち星からは遠ざかっていますが、コーナーワークに難のあるタイプだけに、やはり直線一気のスタイルがベストでしょう。その自分の形で競馬ができれば、結果も付いてくるはずですよ」

坂倉「昨年のカフジテイクは、ここを勝ってフェブラリーSでも3着と好走しましたが、やはり1600m以上の距離では明らかにキレが鈍る馬です。この距離のGIがあればとっくに勝っているレベルでしょうが、とにかくここは全幅の信頼が置けますよね」

久光「丸一年勝てていないのも、脚質的な弱みと見ていいですし、むしろ脚は常に見せてますからね。今年は昨年と同じローテーションでも、調教の乗り出しが2週以上も早いので、仕上りも万全でしょう。雪の影響が残った道悪ダートにも十分対応が可能だと思います」

デスク「俺がこの馬に気になる点は、昨年の前走がチャンピオンズC4着だったのに対し、今回は同じレースを使って7着と着順を落としていることなんだが」

目黒「前走のチャンピオンズCについては“展開が向かなかったけど、それよりも3〜4角で仕掛けた時にスッと反応ができなかったのが響いた。盛岡(南部杯)の時もそうだったし、この馬にとって中京だとコーナーがきついのかな。その分エンジンのかかりも遅くなっているのでは”と、湯窪助手は分析していたように、着順を落としたのは衰えのせいではないですよ。今回については“具合はいいからね。コーナーリングの課題も東京なら心配ないと思う。それに最近のレースぶりから、去年のように最後方からという感じにはならないんじゃないかな。ある程度流れに乗れてうまく外に出せれば”と、確実に賞金加算を目論んでましたよ」

デスク「そんなカフジテイクの強敵となりそうなのは“昨年出走していなかった馬”になりそうだな」

小野智「そんな中から私が推したいのはサンライズノヴァです。何より東京ダートは4戦3勝と鬼の部類で、唯一負けた武蔵野Sはこれまでの最少体重で馬がピリピリしていたことや、全く流れも向かなかったことを考えれば目をつぶれますよね。取りこぼしの多かった右回りでの前走2着も充実の証だと思います」

西田「その前走は、逃げた勝ち馬のレースだったと言えますが、後方からロスのない立ち回りで早目に好位に取り付いたもので、この馬本来の走りだったように思えますよ」

小島「僕はまだ前走でもスムーズさを欠いていた印象を受けましたが、そもそも不器用なので小回り中山は合わない馬ですからね。ポテンシャルの高さはもちろんのこと、東京に替わればフルに力を発揮できるはずですし、道中でゴチャ付くことなく運べば、差し切れると思いますよ」

伊利「あと、面白いデータもあるんですが、最終追い切りを栗東坂路の併せ馬で行って先着している馬が、目下3連勝中なんですよ。今回の該当馬はサンライズノヴァだけです」

デスク「まぁ、データというか、たまたまというか…」

瀬古「ただ、サンライズノヴァが予定通り順調に仕上っていることは確かです。東京コースの適性の高さについては、音無師も評価してますし、2走前は好発を切りながら無理に抑えたために、馬がリズム良く走れなかった印象を受けましたね。今回の1400mならある程度はペースも流れるので、本来の決め手も発揮できそうですし、目標とするフェブラリーSへの出走に向けて“何としてでも賞金を加算したい”と、師も力が入ってましたよ」

佐藤直「俺は、このレースに結び付きの強い昨年の武蔵野Sで、メンバー最先着の3着と好走したアキトクレッセントを素直に買うぞ。これまでの戦績を考えても東京ダート1400mはベストだと思うし、何よりキタサンブラックの調教パートナーを務めて常に互角以上の走りをしていた馬だからな」

守屋アキトクレッセントがこれまでダートで掲示板を外したのは、馬群で砂を被ったり出遅れが響いたものばかりです。ゲートや気性にやや難がありますが、外から被されずスムーズに運べば力を発揮できるのは、戦績が物語っていますよ。前走のギャラクシーSは、好メンバーが揃った中で、直線半ばまで持ったままの手応えで楽に抜け出す、余力あっての勝利でしたし、能力全開なら重賞のここでも十分足りると判断しました。今回は内枠を引いてしまいましたが、位置取りうんぬんより、スムーズに運ばせたいのは鞍上もわかっているでしょうし、スタートさえ決まれば促してある程度前に行けるはずです。人馬ともに重賞初制覇を期待したいですね」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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