小塚崇彦が夢中になったパラスポーツ体験 “車いすバスケ界の生きる伝説”は一流の技で魅了

宮崎恵理
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提供:TOYOTA

もっとパラスポーツを身近なものに

東京ミッドタウンで行われたパラスポーツイベントでは、体験だけではなく、一流プレーヤーのプレーも間近で見ることができる貴重な場となった 【写真提供:トヨタ自動車】

 2020東京オリンピック・パラリンピック開催が決定して、オリンピックはもちろん、パラリンピックの競技や選手を目にする機会は急増した。とはいえ、パラスポーツはどこか自分とはかけ離れたもの、という認識の人も少なくないだろう。

 クラブチームでサッカーを始めたり、体育の授業でバスケットボールやバレーボールのゲームをする。そのように日常生活の中でパラスポーツに触れる体験があったら――。しかも、世界の頂点に名を連ねるトップアスリートが手の届くような距離でプレーを披露し、一緒にプレーできたら――。そうなれば、全く新しいスポーツの楽しみが、一つ増えるかもしれない。

 そんな体験型イベントが実現した。2017年11月25日、トヨタ自動車が行った「IMPOSSIBLE CHALLENGE FIELD」(WOWOWが共催)だ。

 トヨタ自動車は、オリンピック・パラリンピックのモビリティパートナー。「START YOUR IMPOSSIBLE」をテーマに、人々に寄り添い、あらゆる人がそれぞれの可能性にチャレンジ出来る社会づくりへのサポートを行っていく。今回は、その象徴的なイベントなのである。

 実施されたのは、特に人気の高い車いすバスケットボールとボッチャ(カーリングに似たパラリンピック特有のスポーツ)。世界のトップ選手と多彩なゲストによるデモンストレーションや、一般の方が誰でも参加できる体験型のイベントが行われ、会場となった東京ミッドタウンは丸1日、パラスポーツで盛り上がった。

老若男女、誰でも楽しめるボッチャの魅力

小塚崇彦さんも夢中になってボッチャをプレーした 【スポーツナビ】

 午前中に行われたボッチャのデモンストレーションに参加したのは、16年リオデジャネイロパラリンピック銀メダリストの杉村英孝選手のほか、パラ陸上競技の鈴木朋樹選手、デフリンピック陸上競技の円盤投げで銀メダルを獲得した湯上剛輝選手、さらには元フィギュアスケート選手の小塚崇彦さん、AKB48 チーム8の岡部麟さん、山田奈々美さん、下尾みうさん。杉村選手&AKB48 チーム8メンバー、男子アスリートチームに分かれゲームを行った。

 勝負を制したのは杉村選手&AKB48 チーム8メンバー。「杉村選手に助けてもらったけど、勝ててうれしいです!」と、岡部さんと山田さん。「相手の出方を考えるのが、ボッチャの面白いところ」とは下尾さん。模擬ゲームで、しっかりボッチャの魅力を体感していた。

ボッチャ対決では、杉村選手が率いるAKB48 チーム8チームが圧勝した 【スポーツナビ】

 勝負には負けたが、男子アスリートチームはスポーツ魂に火をつけられたようだ。特に小塚さんは、「これまでにも何度かボッチャの経験はありますが、今日は力が入り作戦まで考えました」という。

「ボッチャは狙った場所にボールを投げるシンプルな競技ですが、投げ方や狙う場所で展開がガラリと変わる。そこがすごく奥が深くて面白いんです。ゲームの合間に杉村選手に教わってボールの上にボールをのせる、置いてあるボールを弾くなどの練習もしました。また、杉村選手が投げる姿を真後ろから見せてもらったんです。ピンポイントで狙ったところに投げる、ブレない体の使い方をしている。どんな競技でもトップアスリートのプレーは美しい。スポーツの本質ですね。それを改めて感じました」

 杉村選手も「小塚さんをはじめアスリートチームの理解力の高さにはびっくりしました」と語った。

 一般参加の体験イベントには、ふらりと立ち寄ったファミリーも多数参加。ボールを投げて得点を競うゲームでは、親子や車いすで来場した人などが楽しんでいた。

 杉村選手は「ボッチャは年齢や障害の有り無しに関係なく誰でも楽しめる。東京ミッドタウンという大勢の人が集まる中で、さまざまな人にその魅力を知ってもらえたのではないかと思います」とイベント開催の意義を強調した。

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著者プロフィール

東京生まれ。マリンスポーツ専門誌を発行する出版社で、ウインドサーフィン専門誌の編集部勤務を経て、フリーランスライターに。雑誌・書籍などの編集・執筆にたずさわる。得意分野はバレーボール(インドア、ビーチとも)、スキー(特にフリースタイル系)、フィットネス、健康関連。また、パラリンピックなどの障害者スポーツでも取材活動中。日本スポーツプレス協会会員、国際スポーツプレス協会会員。著書に『心眼で射止めた金メダル』『希望をくれた人』。

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