チャナティップ「日本はプロ意識が高い」 “タイのメッシ”が初シーズンを振り返る
サポーターは家族みたいな存在
チャナティップは、小野伸二らチームメートからも多くの影響を受けたようだ 【(C)J.LEAGUE】
小野伸二選手、都倉賢選手、稲本潤一選手、荒野拓馬選手、前寛之選手などは特に仲良くしてもらっています。中でも稲本選手や都倉選手はいつもいろいろなことを教えてくれましたし、影響を受けた選手です。本当になんでもサポートしてくれました。
練習でももっと「こうした方がいい」というアドバイスももらっていましたし、「もっと自分らしいサッカーをした方がいい」というようなことを言ってもらったこともありました。プレーよりもサッカーへ臨む姿勢の部分が特に多かったように思います。
――Jリーガーとしてプレーして、一番刺激になったことは何ですか?
一番ビックリしたのは、スタジアムのクオリティーだったり、ファン・サポーターの応援はすごいなと思いました。特にファン・サポーターは本当に一生懸命応援してくれて、家族みたいな存在です。
タイはコアなファンが少ないんです。チームが絶好調のときはスタジアムにたくさんサポーターが集まったりしますが、結果を出せないときはあまり来ません。むしろ、違うチームを応援したりもします。
――Jリーグの地域に根ざしたクラブづくりは、選手としても感じましたか?
それはすごく感じました。1つのチームだけを応援しているからファン・サポーターが家族みたいな存在に感じるのだと思います。北海道の方たちもすごく優しくて、街を歩いていても「頑張ってね」と声をかけられます。チームとして、ピッチ外での活動もたくさんあったのも印象的です。
もっと自分らしさを出したい
日本が一番完璧だと思っているので、本当に思い浮かばないですね。
――では逆にタイへ伝えたいJリーグの文化は?
人材ですね。選手もコーチも。あと、タイではチームがうまくいかなかったときにファンがとても責めたりするのですが、日本のファンは「頑張ろうね」と常に応援してくれます。ただ、タイはいつも日本のチームを見ているので、少しずつタイの文化もよくなってきていると思います。
もともと「ファンのために」という思いは強く持っていましたが、日本でプレーすることで「ファンのために頑張りたい」という思いがより強くなりました。
――契約はあと1年残っていますが、来シーズンの目標は?
正直まだ分からないですね。コーチもまだ決まっていないですし(編注:取材後にミハイロ・ペトロビッチ氏の監督就任が決定)、クラブの目標もまだ決まっていませんので。
個人としては、もっと自分らしさを出していきたいです。気を使ってしまって自分がやりたいプレーをやれないことがあったので、来シーズンはもう少し自分を出せるように頑張りたいと思います。
――最後に、17シーズンに応援してくれたファン・サポーターの皆さんへ一言お願いします。
コンサドーレ札幌のサポーターと、タイから応援したり、札幌まで足を運んでくださる方のおかげで今シーズンJリーグでプレーすることができました。本当に感謝しています。来シーズンはもっと頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。