【RIZIN】トーナメントへ軽快な動き見せる堀口恭司「ベルトを巻いて最高のスタートに」

長谷川亮

公開練習で軽快な動きを見せた堀口恭司 【写真:長谷川亮】

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント」(29日、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に出場する堀口恭司が都内で公開練習を行った。

 練習を積む米国フロリダのアメリカン・トップ・チームから15日に帰国した堀口は、現在群馬の実家へ戻り、古巣である栃木の空手道場で調整を行っている。コーチ及びセコンド陣は大会直前に来日し、ここで最終確認をへてトーナメントに臨む。

 この日の公開練習では3分1ラウンドのシャドーボクシングを披露。7月のトーナメント1回戦、所英男戦で見せたスピードあるフットワークで変幻自在に動くと、出自である空手を生かし左右の別なく次々と攻撃を繰り出す。伸びのあるストレート、後ろ回し蹴りといった大技を繰り出しながらもバランスと重心は崩さず、タックルの動作も織り交ぜ、やはり優勝候補と思わせる速さと動きだった。

寝技も強化「頭の中に説明書ができている」

公開練習では3分1ラウンドのシャドーボクシングだったが、米国の練習ではしっかり寝技も磨いている 【写真:長谷川亮】

 1日3部から4部練を積み、練習に没頭した生活を送る堀口は「自分では変化、成長が分からない」と話すが、「ただ寝技の対処法は『どうしよう』みたいなのが日本にいた時はあったんですけど、今はもう淡々と『こうすればいいんだ』って、頭の中に説明書みたいなものができちゃっています。前は全部しのいで打撃でやろうと思っていたけど、今は極められるようになったり寝技でも全然いけます」と、公開練習では見せることのなかった面も強化がなされているという。

 また、「やっぱり(チーム内に)いろいろな選手がいるので、空手だけじゃなくレスリングだったり、自分で研究していろいろなパターンを取り入れてやっています」と話す通り、得意の打撃を繰り出しながらもテイクダウンやそのフェイントも組み込み、MMAとしての完成度をさらに高めた印象だった。

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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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