新種牡馬カナロア、オルフェの仔は走る? 両産駒のここまでの成績・傾向を総まとめ

JRA-VANデータラボ

オルフェーヴル産駒の距離別成績(11/5終了時点)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて表5はオルフェーヴル産駒の距離別成績。1800m戦で札幌2歳Sのロックディスタウンら最多の4勝をあげており、勝率・連対率ともにトップ。2000m戦では勝ち星こそないものの、複勝率では30%を超えている。オルフェーヴル自体が三冠を制したように、産駒もマイルよりも中距離指向のタイプが多いようだ。

 一方で1400m以下では連対馬が出ておらず、短距離は苦手としているのだろう。

オルフェーヴル産駒の馬体重別成績(11/5終了時点)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後にオルフェーヴル産駒の馬体重別成績。同産駒の7勝のうち、480キロ以上の馬が過半数の5勝を占めており、複勝率も非常に高い。480〜499キロの4勝はロックディスタウンとラッキーライラックが2勝ずつ。ラッキーライラックのアルテミスSは先行して上がり最速で抜け出す快勝だった。牝馬でも馬格があるパワータイプの方が活躍する傾向が出ている。逆に480キロ未満の馬はやや勝ち味に遅い面が現状ではあるようだ。

 オルフェーヴル産駒はロードカナロア産駒に比べて安定感でこそ劣るものの、3歳戦で急激に成長するタイプや牡馬の大物があらわれる可能性を大いに秘めている。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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