各球団のドラフト補強は成功したか――清宮の日本ハムやオリックスに高評価!?
広島:地元の星の指名に成功!欲を言えば…
【ベースボール・タイムズ】
チームの年齢構成という意味では、4位で高校生外野手の永井敦士(二松学舎大付高)を指名した点を評価できる。さらに大学生2人、高校生2人の計4投手を指名して投手陣の若返りと充実を図ったが、育成で指名した3投手も含めて左腕は0人。欲を言えば、即戦力のリリーフ左腕、将来の左腕エース候補を加えてもらいたかったのだが……。
阪神:即戦力をそろえたが、高校生は1人のみ…
【ベースボール・タイムズ】
もちろんクジ運に恵まれなかったという理由があるが、21歳以下の選手が不足している編成バランスの悪さは未解決のまま。来年、再来年を考えれば悪くない指名だが、球団の育成への取り組みに関しては、今回も疑問の残るドラフトになった。
DeNA:単独指名から効果的に最多の計9人を指名!
【ベースボール・タイムズ】
そのほか、社会人、独立リーグ、大学生、高校生を全ポジションからバランス良く指名。5位で指名した左腕・櫻井周斗(日大三高)は打者としても高い能力を持っており、今後の育成法にも注目。12球団最多の9人を指名し、その積極性も評価できる。ほぼ思い通りのドラフトだったに違いない。
巨人:投手1人のみ!野手陣が一気に若返り!?
【ベースボール・タイムズ】
依然として21歳以下の穴は埋まり切ってはいないが、これでチーム最大の課題だった野手陣の若返りは確実に進むだろう。だが、量だけで穴をふさいでも、そこに質が伴わなければ、再びすぐに穴はできあがる。今後のコンバートがあるにせよ、育成を含めて捕手4人指名もバランス的にいかがなものか。球団の育成法が再び問われることになる。
中日:捕手指名に失敗も結果的には満足か!?
【ベースボール・タイムズ】
高校生外野手の伊藤康祐(中京大中京)も地元出身のスターとして成長が期待される。外野の若返り、そして未来の正捕手候補の宿題は残ったが、全体的には十分に満足、今後の成長次第で大成功になり得るドラフトになったと言えるだろう。
ヤクルト:“打てる捕手”村上+右腕4人で底上げを図る!
【ベースボール・タイムズ】
6位の宮本丈(奈良学園大)も注目の一人。欲を言えばもう1人、2人、高校生投手、高校生外野手を指名してもらいたかったが、全体的には納得できる指名。チームは確実に底上げされるはずだ。
(文・三和直樹、グラフィックデザイン・山崎理美)