出世レース快勝ブラゾンダムールに高評価 ブエナビスタの娘ソシアルクラブの★は…
後続に影も踏ませず タングルウッド
芦毛の持ち込み馬タングルウッドが逃げ切り勝ち(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
タングルウッド 牡 馬体重:464kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:藤岡佑 厩舎:(栗) 中内田
生産:ノーザンファーム
馬主:寺田千代乃
父:Siyouni
母:アピール2(Selkirk)
最内枠から好スタートを決めるとそのままハナへ立ち、マイペースの逃げに持ち込んだ。3角の坂の頂上付近から徐々にペースアップすると、ラスト3F11秒6−11秒3−10秒8という加速ラップを演出し、最後は後続に3馬身差をつける快勝劇。なかなかの好メンバーが揃っていたが、勝ちっぷりは見事と言える。逃げには拘らないタイプで、次走以降も要注目。
馬体診断
パドックではうるさい素振りもなく、キッチリと仕上がっていたのが好印象。繋はやや長目に映るが、柔軟性も十分に備わっている。とはいえ一瞬のキレで勝負するタイプではなく、ユッタリと走れる条件向き。2000m位までならこなせていいが、どちらかと言うとマイル寄りの馬体。まだ成長の余地もある。
血統診断
父のSiyouni(シユーニ)は日本ではあまり馴染みのない名前だが、2歳時にジャンリュックラガルデール賞(仏・GI)を勝った、早熟の短距離馬。ヌレイエフから連なるこの父系は短距離志向が強いのが特徴。母父Selkirk(セルカーク)は英国のマイルGI・クイーンエリザベス2世Sの勝ち馬。日本では母父としてレッドセシリア(阪神JF3着)などを出している。その点から言っても適性はマイル前後になってきそう。
馬券の狙い目→マイル戦を中心としたレースが主戦場になるか。デイリー杯2歳S(京都1600m)など、長い直線のスピード勝負向き。