軸最適はソウルスターリングかマカヒキか 毎日王冠の過去10年分データが導く結論
前走人気別成績
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走クラス別成績
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走東京重賞出走馬の前走着順別成績
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走東京以外重賞出走馬の前走着順別成績
表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
前走が東京重賞の場合は、前走着順が1着だと好走率が抜群で、6着以下から巻き返すケースも考えられる。オークス1着のソウルスターリングは、3歳馬や前走1番人気という好走率が非常に高いデータにも合致。前走4角2番手というのも安定感があり、軸馬に据えるには最適の存在となりそうだ。安田記念1着のサトノアラジンも有力視すべき1頭だが、6歳馬や前走4角15番手だったことを考えると、ソウルスターリング以上の評価はできない。安田記念4着のグレーターロンドンは、好走例が皆無の前走着順がやはり引っかかる。今回のデータ分析では、ダービー14着のダイワキャグニー、ダービー15着のウインブライトという2頭の3歳馬をより評価してみたい。
前走が東京以外の重賞の場合は、前走着順が2着や4、5着ぐらいのほうがよかった。大阪杯4着のマカヒキは、好走率の高い4歳馬でもある。前走4角10番手で、これは表4の項で確認した通り、好走時に勝ち切る傾向がある。このデータを味方につけて、久しぶりの勝利で復活の狼煙をあげたいところだ。新潟記念2着の4歳馬アストラエンブレムも無視はできない1頭。中山記念8着のリアルスティールの実績には敬意を表しつつも、今回は2、3着までと考えたい。
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。