所属カンファレンス“移籍”の影響は? CEOが語るサンウルブズ3季目の構想

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提供:(公財)日本ラグビーフットボール協会

「18年シーズンは強化を真剣に考えていく」

サンウルブズで勝ち癖をつけることで、日本代表の強化にもつなげたいとかたった 【スポーツナビ】

 渡瀬氏の講演に続いて、来場したファンからの質疑応答が行われた。以下はその要旨。

――来季へ向けた外国人選手の補強で考えていらっしゃることはありますか?

 ラグビーでは身体能力に圧倒的な差が出るポジションというのがあると思うんですね。フォワードなら4番・5番・6番・7番・8番、もっと言うとバックスの12番・13番。その他のポジションでも、日本代表にこだわらず、本当に良い選手が何か良いものを日本ラグビー界に残してくれるかという観点で考えたいです。

――アルゼンチンはジャガーズをほぼ代表選手で占めるなど、代表とスーパーラグビーの連携が成功しているように見えます。サンウルブズと何が違うのでしょうか?

 アルゼンチンは基本、国内ではプロでやっていないので、ジャガーズとアルゼンチン代表の活動にほぼ専念してしっかり準備ができているというところだと思います。裏を返すとサンウルブズもそうすればいいのかという議論になってしまうのですが、なかなか難しいところですね。国内にはやはり今の歴史があり、それに基いて日本ラグビーが発展してきているので。いろいろと調整しないといけないところがあると思います

――海外遠征でのコンディショニング、けがへの対応などは16年と17年を比べ改善されましたか?

 16年シーズンには分からなかったこともいっぱいありました。トレーナーの人数を増やしたり、海外でけがをしたときにどう連絡し帰国後の処置をどのように取るとか、今はかなり連携ができてきています。もちろん今後も、より良くよくするためにどうするかやっていきます。

――集客やファンサービスにおいて参考にしている他のプロスポーツチームはありますか?

 いろいろ見ていますけれども、特に今見ているのはプロ野球と、後はちょっと最近注目しているのはバスケットボールですかね。

 プロ野球はチームによってカラーがありますが、みなさんすごくいろいろな経験をされてきています。我々は最初とにかく走ってきた部分もありますので、いろいろご指南を受けたり、あとはいろいろ意見交換しながらやっています。バスケットはプロモーションが非常にうまくて我々より全然派手にやっていますから、まねではないですけれど少し勉強していきたいと思っています。

――日本開催の試合会場は、東京以外は検討されないのでしょうか?

 これは今、しています。18年についてはとりあえず秩父宮開催ですけれども、19年W杯イヤーのスーパーラグビーは、W杯の会場で何試合かできないかと検討しています。実際にはまだ出来上がっていない会場もいくつかあるのですが、どうせやるならやっぱりラグビー場でやりたいです。

 あとはアクセス。例えばシンガポールから直行便が入っている関西国際空港近くの競技場であれば、当然可能性はあると思います。そうでなくてもなんらかのストーリー性があれば開催可能ではないでしょうか。

 昨年の結果は「2勝しかできなかった」と思っています。勝てるチャンスはいくつかあって、何かが足りなかった。それがさっきお話したようなウイニングカルチャーなのかもしれません。

 今までスーパーラグビーはあまりにもビジネス面ばかりが前に出ていたところもあったのですが、18年シーズンは強化を真剣に考えていきたいです。やはり勝ってナンボですから、それに合わせてうまくビジネスの面も力を入れて、なおかつ今までにないような力を生み出せるようなシーズンにしたいと思っています。是非また引き続き応援をよろしくお願いいたします。

あなたにとってラグビーとは?

渡瀬氏「ラグビーの頑張りは常に矛盾への挑戦」 【スポーツナビ】

「挑戦」です。ラグビーって頑張りが常に矛盾への挑戦なんですよね。体をデカくしろ、でも走れ、と。それがすごい魅力です。ラグビーはスポーツの中でも「チャレンジ」という面が強いと思っていて。できない理由を探すことが多い世の中において、できる理由を探した方がゲインできる。非常に“前向き”なスポーツだと思います。

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