ダート王への登竜門、シリウスSを攻略 1600万組の人気サイドが馬券の狙い目

JRA-VANデータラボ

シリウスS出走馬のハンデ別成績(過去10年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 次に出走馬のハンデ別成績を見てみる(表4参照)。重いハンデ馬の出走はあまりないが、58.5キロや58キロでも好走馬は出ている。57.5キロも【1.1.2.2】と好走率は高く、むしろ若干重いぐらいは歓迎材料と言えるかもしれない。定量と言える57キロが【0.3.0.9】となっており、勝ち馬に関しては少し捻ったほうが良さそうだ。

 勝ち馬の数で言えば56キロが【3.3.1.20】で多い部類。同じ3勝をマークしているのが54キロで【3.0.0.23】。53キロも2勝をマークしている。牝馬の出走数、好走数が少ないレースなので、牡馬が中心。軽量馬に関しては3歳馬が多いというのも特徴だ。

シリウスS出走馬の前走クラス別成績(過去10年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に前走クラス別成績を見ておく(表5参照)。前述したようにオークランドRCT組が好ステップであることから、1600万クラス組の成績が抜群にいい。ハンデ戦といえどもここまで好走率が高いレースはそうそうないだろう。その他にも小倉の宮崎S組からの好走もある。1600万クラス組は全般的に注目と言えるだろう。

 オープン特別組は小倉の阿蘇S組が【0.1.3.18】。出走数こそ多いが、好走率は高くない。むしろジュライS(マスクゾロ)やBSN賞といった他のローカル組の好走率が高くなっている。G3組はエルムSや平安S組からの出走が多く、好走率はまずまず。3歳馬ならばレパードSからの直行がいいだろう。G2やG1組は出走数が少なく、まだ勝ち馬は出ていない。しかし、重いハンデでも問題ないため、特に割り引く必要はないと考えたい。

文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。

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