【新日本プロレス】オメガ、復帰戦でUSヘビー級王座防衛 10.9両国に向けオカダとEVILが前哨戦

高木裕美

IWGPタッグはK.E.Sに 再び3WAY王座戦が濃厚に

K.E.Sが約4年ぶりにIWGPタッグ王座を奪取 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 IWGPタッグ選手権試合3WAYマッチでは、鈴木軍のランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.ことK.E.Sが、3年8カ月ぶりに3度目の戴冠を果たした。

 同王座は王者組であるハンソン&レイモンド・ロウのウォーマシン、タマ・トンガ&タンガ・ロアのゲリラズ・オブ・デスティニー、K.E.Sの3組によって3連戦で争われ、9.10福島、9.16広島では王者組が2連勝していた。

 ウォーマシンは入場時、リングに入らず場外から対戦チームを挑発するなど、王者らしい余裕を見せつけると、試合中も好連係を連発。まずはK.E.Sを場外でKOすると、ハンソンがトンガにトペ・スイシーダを放ち、孤立したロアに必殺技のフォールアウトを決めるが、息を吹き返したスミスがレフェリーの足を引っ張ってカウントを阻止。すかさずアーチャーがハンソンをエルボーでリング下のテーブルに落下させると、まだ余力があるトンガにもワンハンドボム。リングに残されたロウにスミスがブルドッグボム、アーチャーがチョークスラムを繰り出すと、合体技のキラーボムでフィニッシュ。鈴木軍にとって貴重な“お宝”をGETした。

 だが、試合後、バックステージにウォーマシン、ゲリラズ・オブ・デスティニーが押しかけ、今度はイリミネーション形式によるリマッチを要求。最初に敗れたチームが脱落し、2対2で決着をつける方式となることで、ようやく次回、3チームによる因縁に決着がつきそうだ。

ヘビー転向のバレッタは裕二郎に快勝

ヘビー転向したバレッタは裕二郎を一蹴した 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 ヘビー級に転向したバレッタは、9.16広島でかみ付いてきた高橋裕二郎との一騎打ちに快勝。新たな第一歩を華々しく飾った。

 バレッタは9.16広島大会を最後にロッキー・ロメロとのコンビ「ロッポンギ・ヴァイス」を解散したが、この試合後、「新日本のヘビー級をナメるなよ」と裕二郎がシングル戦を要求。急きょ対戦が決定した。

 バレッタは「HEAVY WEIGHT」と書かれたTシャツで決意表明。怒りに燃える裕二郎は馬乗りパンチやステッキ攻撃、花道上でのフィッシャーマンバスター、雪崩式フィッシャーマンバスターから東京ピンプスも繰り出すが、カウントは2。大技を耐えたバレッタがフロントスープレックス、顔面キックからのデュードバスターで勝利を飾った。

 現在、新日本のトップ戦線で活躍する内藤哲也、ケニー・オメガ、飯伏幸太らもジュニアからのヘビー級転向者。果たしてバレッタもそのそうそうたる顔ぶれに並ぶことができるのか。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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