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広島連覇の“3つの理由”
強力打線、若手投手陣、ベンチワーク
セ・リーグ連覇を果たし、胴上げで11度宙を舞った緒方監督
セ・リーグ連覇を果たし、胴上げで11度宙を舞った緒方監督【写真は共同】

 広島が2年連続のセ・リーグ優勝を果たした。マジック1で迎えた16日の東京ヤクルト戦に敗れ、翌日は台風の影響で試合中止となって26年ぶりの地元優勝は逃したが、9月18日に甲子園で行われた2位・阪神との直接対決に勝利し、緒方孝市監督が11度、宙に舞った。


 1979、80年以来となる37年ぶりのリーグ連覇。開幕2戦目から10連勝と好スタートを切り、交流戦ではチーム史上最高位となる2位となって独走態勢を築き、シーズン136試合目での優勝。


 開幕早々のエースの離脱や、マジック消滅を繰り返した終盤の苦戦などを乗り換えた連覇に、優勝会見で緒方監督は「昨年の優勝とはまた違った喜びがある」とコメントした。


 走攻守で他を圧倒した緒方カープ。黄金時代再来を感じさせる今季の戦いを振り返り、連覇の要因を探りたい。

強力打線の核となった新4番

 リーグ連覇の最大の要因となったのが強力な攻撃陣だ。チーム得点は両リーグ唯一の700点台となる706得点とダントツで、チーム打率2割7分4厘も12球団トップ。147本塁打はリーグ2位(横浜DeNAの119本塁打)を大きく引き離し、盗塁数もリーグ唯一の3ケタ台の108盗塁と、他を寄せ付けない数字を残している。


 その攻撃陣で、今季から新4番として定着したのが鈴木誠也だった。高卒5年目の鈴木は、昨季129試合に出場して打率3割3分5厘、29本塁打、95打点と大ブレイクを果たし、交流戦での3試合連続決勝本塁打など、25年ぶりにリーグ優勝したチームの象徴的存在となった。迎えた今季、開幕当初は5番でスタートした鈴木は、開幕から4番に入った新井の休養日に代役として4番を任されることになる。ここで結果を残すと、4月25日の巨人戦からは4番に固定され、故障離脱した115試合目のDeNA戦の試合途中までフル出場を果たし、打率3割、26本塁打、90打点の成績を残した。


 昨季確立された1番・田中広輔、2番・菊池涼介、3番・丸佳浩の出塁率の高い3人の後を打つ打者として、鈴木は4番打者の重圧を感じることなく、勝負強い打撃に磨きをかけて打線の核となった。鈴木本人は「前の選手がたくさんチャンスをつくっているのに、走者をかえせないケースが多い」と自らの打撃に満足していなかったが、離脱してから1カ月近くが経とうとしている今でもリーグ2位タイの90打点という数字が、レベルの高さを物語っている。レギュラーとして働いたのは実質1年のみだった鈴木の4番抜擢(ばってき)には、当初は時期尚早との声もあったが、結果を見ると、今季の緒方采配の最大のヒットと言えそうだ。

ベースボール・タイムズ
ベースボール・タイムズ

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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